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それからAちゃんはふんわり笑ろて
繋いでへん右手で俺の頭撫でて
「ありがと」
って言うてくれた
「ほら」
「すばちゃんはやれば出来る子やから」
そう言うてにひゃりと笑う
そんな俺らのやりとりをみんなはあったかい目で見守ってくれとって
何かすごいふわふわした気持ちになった
それからみんなでワイワイと飯を食う
Aちゃんはもっぱら聞き役で
いつもよりゆっくりはっきり
短めの言葉で話してくれるみんなの話を
にこにこ笑いながら相槌うっていた
ささやかで幸せ過ぎる時間を過ごして
うちのソファーで仮眠はしてくれたらしいけど
夜勤明けの琴音ちゃんが眠なったんと
みんな明日も仕事やし
Aちゃんもゆっくり寝ささんとあかんからと
日付けが変わる前にお開き
ヒナの車が置いてあるパーキングまで俺らもついてって
四人が乗った車が見えへんようになるまで見送る
その後手を繋いで家までゆっくり歩く
二人して何も話さへんけど
ぎゅっと握りあった手の温かさに
神様か誰にかわからんけど感謝した
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作者名:UTA | 作成日時:2020年3月4日 19時