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明るい部屋で
センターラグの上で
みそ汁の匂いに包まれて
色っぽさも何もあらへん
けど
Aはどんなグラビアアイドルより
どんな綺麗な女優さんより
艶っぽい
ガッついた覚えたての高校生か⁈
って
自分でも突っ込みたくなるような
余裕の無い愛し方をぶつける俺を
泣きそうな顔で
それでも受け入れてくれた
弾けたんは
俺が先やったか
Aが先やったか分からへん
それくらい
俺には余裕が無かった
余韻に浸る間もなく
イチャイチャするでもなく
二人の息が整わへんうちにAはさっさと服を着て
裸のまんま天井見上げて大の字になってる俺を
チラリと見たら
脱ぎ散らかしてたスエットをまとめて俺の腹の上に落として
「さっさと着てよね」
って俺の腿をペチッって一つ叩いて立ち上がった
それでも動かへん俺を見下ろして
「し・ん・ご・さ・ん」
ってめっちゃゆっくりと言うてきた
こわいこわい！
Aは普段俺の理想通り
三歩どころか五歩程下がってついてきてくれるような
俺をたててくれるような
そんなやつやけど
それこそ
武士の妻みたいに
真の心はめちゃめちゃ強くて
怒らせたら国も滅びさせるんちゃうかってくらい頑固やねん
俺は飛び起きてパンツとスエットを履く
ロンＴ着てフーディ羽織ったら
それで良し
って感じに頷いてくれた
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作者名：UTA
| 作成日時：2020年1月27日 18時
