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大学に入るために東京へ出てきた時、夜でも明るい街に時間の感覚がおかしくなってしまった事をふと思い出した。
サークルでの飲み会の時に「女の子が夜遅くまでふらふらしてたら危ない」って盛り上がるメンバーの中でただ一人だけ言ってくれたのがあの人だった。
帰りの方向が同じで、二人で歩く道すがら「俺、実家が田舎やから夜八時には店なんて全部閉まってまうねん。」「やから俺にしたら11時は家におる時間やねんな。」
そう言って、テレビや映画で見てたのとは全く違う緩い関西弁で話してくれたあの人に親近感を抱いて、偶然始めたバイト先にあの人がいた時には『これは運命だ』って、一人で盛り上がって、その後も気がついたらあの人を目で追って、あの人の事ばかり考えるようになっていた。
今思えば、あの夜二人で歩いた時から私はあの人に恋したんだと思う。
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作者名：UTA
| 作成日時：2019年11月26日 14時
