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Aちゃんはおとんを見て
そん後おかんに視線を移して
もぉ一回おとんを真っ直ぐに見たあと
｢ふつつか者ですがよろしくお願いします｣
そう言うて綺麗なお辞儀して
俯いたまんま嗚咽をもらし始めた
俺は慌てて立ち上がってAちゃんを抱きしめる
｢おとん...｣
｢ありがとぉ｣
それだけしか言われへん
おとんの横に座っとったおかんが立ち上がったら
キャビネットからボールペンと印鑑を出してそっとおとんの前に置く
おかんは座ることなくそのまんま俺らの方に来て
俺の胸からAちゃんを剥がして自分の腕ん中に抱きしめた
俺はそっと繋いでた手をはなしてAちゃんの頭を撫でる
それから隣の和室に置いとった荷物から婚姻届を取り出しておとんの前に差し出す
｢よろしくお願いします｣
そう言うて頭を下げる
おかんに抱きしめられとるAちゃんも
鼻声全開でしゃくりあげながら｢お願いします｣って言う
｢何やお前ら書いてへんのか｣
｢これやったら誰の結婚の証人なんか分からへんやんけ ｣
｢ほら先にお前らが書かんと｣
そう言うて俺の方に届けを向けてきた
｢汚い字やなぁ｣
｢小学生の子みたいな字やし｣
って俺がめっいぱい緊張して書いた字を見ておかんが呆れたように言うて笑う
俺に続いて書いたAちゃんの字を見て
｢綺麗な字ぃ書くなぁ｣
｢書は人なりって言うんほんまやな｣
｢Aちゃんに似た孫やとええなぁ｣
おとんがそう呟いたら
Aちゃんはまた泣きそうやし
自分に自信のあらへん上に障害持っとるAちゃんにしたら
Aちゃんに似た孫が欲しいっておとんの言葉はほんまに嬉しいんやと思う
Aちゃんが書き終わったあと
俺とそっくりな字でおとんが書いてくれて判子も押してくれた
もぉ一人の証人はマスターに頼も思てるし
くしゃくしゃにならへんようにクリアファイルに直す
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UTA(プロフ) - めちゃさん» ありがとうございます。コメントすごく嬉しいです。甘いすばるくんに恋してくださいませ。私生活がバタバタした上に体調的にもキツくて更新が滞っていました。脳内ではこの話以外にも妄想炸裂なのでこれからも書いて行きたいと思います。お付き合いくださいね (2019年7月30日 13時) (
レス) id: 916009774d (このIDを非表示/違反報告)
めちゃ(プロフ) - 毎日更新されていた時は毎朝起きてベッドの中で見るのが楽しみでした いつの日からか更新が途絶えて寂しかったですが待っていてよかったです。少し大人しすぎるすばるがむず痒くではありますがとっても穏やかな時間の中のお話でとても好きです。 (2019年7月30日 12時) (レス) id: 4322b64262 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：UTA
| 作成日時：2019年7月18日 19時
