耳元で歌わせて (赤) 6

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一緒に住むようなって直ぐに

女子会してくるって仕事帰りに

Aちゃんは智衣ちゃんらと出かけて

夜遅うにご機嫌で帰ってきた


ほんでもって言うてるうちに

Aちゃんの仕事が半端なく忙しなって

終電に間に合うように会社出る日が続いて

その最終はいっつも使ってる駅までは来おへんから

家の最寄り駅より手前で降りて歩かんなんし

危ないし駅まで車で迎えに行くしLINEしてって言うとんのに

何も連絡せんと歩いて帰って来るし


｢おかえり｣も｢ただいま｣も言いたいやん

って俺がちょっとだけ

ほんのちょっとだけ文句言うたら


Aちゃんが

｢それも大事やけど｣

｢絶対あかん！｣

｢それよかちゃんと早よ寝て｣

言うてきかへんし


何なら朝

最終が着く駅までチャリで行くようになって

俺の車は機材が積めるようの4ナンバーのバンやからチャリ位積めるっちゅうねん


｢迎えに行く｣

｢絶対あかん｣

って初のケンカして


せっかくベッドかって届いたのに

お互い意地張って

その晩別々の部屋で寝て

次の日は休みやったけど俺はバンドの練習やったから

昼まで寝たあと顔合わさへんまんまでかけて



｢すばるくん音荒れてんで｣

ってメンバーに突っ込まれて

昨日のケンカを洗いざらい喋らされて


｢最終で帰って来るん分かってるんやったら普通に迎えに行けばええやん｣

って最近外見だけは輩な天使ヤスに

｢何でそんな事で揉めてんの｣

ってめっちゃかわいく笑って言われて


それもそぉかって納得しかけたら

｢すばるくん可愛いっすね｣

って片眉上げて悪っい顔で笑う亮見て威嚇する俺に

みんなが笑て


｢ケンカ長続きさして良い事なんてあらへんし｣

｢さっさと仲直りした方がええよ｣

って大倉に諭されて


｢仲直りには甘いもんやで｣

って訳の分からん理論振りかざしたマルにのせられて

罰ゲームみたいに一時間も女の子だらけの列に並んで

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