12.未来はいかに ページ13
・
美味しいご飯も頂いてついでにお風呂まで頂いてしまった。久しぶりに湯船に浸かったわ〜。
悠一に呼びつけられて屋上に来たはいいもの、寒い。湯冷めするわ。おまけにさっきからくしゃみが止まらなくて困ってる。
ズズッと鼻をすすりながら待ってると扉が開く音が聞こえた。
『やっと来た。人を呼びつけておいて自分は待たせるんかい。』
ごめんごめんと笑いながらやってきた悠一の手にはブルーの上着とマグカップが２つ。
マグカップをおいて手に持っていた上着をかけてくれた。
「くしゃみしてるAが視えたからな。ココアでよかった？」
『あんがと。コーヒー以外のホットドリンクとか久々だわー。これ美味しい。』
「小南が買ってきたやつだけどね。」
『桐絵に怒られない？』
「バレなきゃセーフだろ。」
『悪い大人だ〜。』
「飲んでるおまえも同罪な。」
『うげー、桐絵には黙っておこう。』
カラカラとひとしきり笑ったのち、はあ、とため息をついた。
こんなことしてる場合じゃなかった。
『で、本題は？』
「イレギュラー門の原因。おれが視えた未来について。断片的なものだけどねー。」
『ふむ。私は未来が見えるわけじゃないから一方的に喋ってくれて構わないよ。出来る限り理解はするから。』
「そうしてくれるとこっちも助かるよ。」
「まず、今日イレギュラー門が開いた三門市立第三中学校。具体的な日にちはわからないけど近いうちにまたイレギュラー門が開く。これはもうすでに決定事項だから。次にイレギュラー門が開いたその日が運命の日かなぁ。この日を境にめちゃくちゃ忙しくなるから。覚悟しといた方がいいかも。
そのすぐ後にイレギュラー門の原因がわかるはず。原因究明するのはおれらじゃない。他の誰かだ。名前とかまではまだ視えない。
その2。
当然本部との軋轢が生まれるわけ。ここでAに一仕事頼むかも。具体的なことは確定した未来が見えてからに伝えるよ。
現時点ではぼんやりしか視えてないけど、大きく動く時だから。おまえには知らせておいた方がいいと思って。
ボーダー全体にとってもだが、A、おまえにとっても非常に大きい回避不可能な出来事があるのが視えた。」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 89人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃめろう(プロフ) - イシュタルさん» 遠距離戦をする場合には自分に被弾する恐れのある攻撃だけ避けたり孤月で切り裂いて、持ち前の鬼機動を活かしながら距離を詰めてきます。接近戦NGな狙撃手や射手にとっては天敵に早変わりです。 (2020年4月5日 1時) (
レス) id: dff949dcc7 (このIDを非表示/違反報告)
にゃめろう(プロフ) - 吹雪さん» 沖田さんは剣を握ってる時は無敵なので、その強さを上手く表せてたら嬉しいです (2020年4月3日 16時) (レス) id: dff949dcc7 (このIDを非表示/違反報告)
イシュタル - 孤月一筋の剣術少女っていう設定がよかったです。遠距離戦でのポンコツっぷりを認めながら持ち前の剣術で無双してほしい！ (2020年4月3日 14時) (レス) id: 35038a48e3 (このIDを非表示/違反報告)
ざらめ@2016 - まだ序盤のほうですがとても面白かったです！完結まで楽しみにしてます。 (2020年4月3日 13時) (レス) id: cbd4a9e669 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - 戦闘シーンの書き方がとても上手だったと思います！夢主ちゃんの社畜属性と垣間見える面倒見の良さがカッコいい、、、 (2020年4月3日 3時) (レス) id: ccbcd2cbb7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にゃめろう x他1人 | 作成日時：2020年4月1日 15時
