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血なまぐさい臭い、湿った空気の中
我に帰った娘は、初めて自分が犯した罪に恐怖を覚えた
今にも消え入りそうな声で、母親が呼んでいるのが聞こえる
「A…こっちにおいで」
苦しいはずなのに、いつものように優しく微笑む母親に戸惑う娘
「か、あさん…」
今にも泣きそうな娘の頭を優しく撫でながら
「もう母さんは長くないみたい…
A、これからは強く生きて。大切な人を守れるくらい強く……貴方と父さんと一緒に居れて、本当に良かったわ…
大好きよA、ずっと貴方の事を…愛してる」
ガクッ
娘の頭を優しく撫でていた母親の手が鉛のように重くなった
「え…?母さん…!
待って、置いて行かないで!!!
父さんと母さんが居なかったら私っ…!!
独りは嫌だ、寂しい。お願い、死なないで……」
二人の最期を泣きながら見届けた娘
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作者名:まひろ | 作成日時:2017年10月31日 1時