第8話 ページ10
Aも、ハリーのことについては噂や、ヴォルのことがあったので、どんな人物なのかと思っていたが、意外にも普通の男の子だったことに少し驚いた。
『 あ、急がないと！またね、ハリー。』
「 あ、うん！またね、A！」
セブルスとの待ち合わせを思い出したAは急いでオリバンダーの店へ向かった。
オリバンダーの店の前ではセブルスが荷物を持って待っていた。
『 セブルス！ごめんなさい、待たせてしまって。』
「 随分とかかったな。混んでいたのか？」
『 そこまでなかったのだけど、友達が出来たのよ。その子、ハリーポッターなんだけどね。』
Aの言葉に、セブルスの眉がピクリと動き、少し顔を顰めたことに、Aは気づかなかった。
「 そうか、このあと、他にも買うものはたくさんあるのだから、急ぐぞ。」
セブルスはそれ以上聞きたくないとでも言うように、中に入っていってしまった。
『 ？ 』
Aはなぜ急にセブルスが少し不機嫌になったのか分からなかったが、慌てて自分も中に入るのだった。
中に入ると、奥の方でチリンチリンとベルがなった。
セブルスはすでに店の入口近くに荷物を置き、待っていた。
「 いらっしゃいませ、スネイプ先生。今日はどうされましたか？」
奥の方から老人、オリバンダーが出てきた。
「 この者に合う杖が欲しいのだが。」
オリバンダーの目がAの姿を捉えると、目が見開かれた。
「 もしや、A様でいらっしゃるのですか？」
『 そうですが...』
「 いやはや、ご無事でいらっしゃったのですね、また会えるとは嬉しい限りです。」
オリバンダーは嬉しそうに、話す。
「 A様のご両親も、ここで杖をお買い上げになられました。あの時のことは昨日の事のように覚えております。」
『 そうなのですね、私に合う杖はあるのでしょうか？』
Aは両親の話を聞くことができて、少し嬉しくなった。
「 もちろんですぞ、杖腕はどちらですかな？」
『 右ですわ。』
「 腕を伸ばしていただけますか？そうそう 」
オリバンダーは奥の方へ消えていった。
しばらくして、一つの箱を持って戻ってきた。
「 こちらを。柳の木に、一角獣のたてがみ、三十三センチです。」
Aがその杖を持つと、指先が暖かくなり、キラキラと光が上から降ってきた。
「 おみごとですな、やはりこの杖はあなたを選びましたか。大事にしてあげてください。」
Aは代金を払い、セブルスと一緒に店を出た。
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真姫(プロフ) - さらさん» ありがとうございます！すごく嬉しいです！これからも面白いと思っていただけるように頑張ります！ (2017年11月30日 23時) (
レス) id: 8a249ad083 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 面白いです！最高です！ドラコ本当に好きです！更新頑張って下さい！ (2017年11月13日 23時) (レス) id: 2755443495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真姫 | 作成日時：2017年11月13日 22時
