第3話 ページ5
「やはり、A家の子じゃったのか。」
Aは頷いた。
『 A家のことをご存知なのですね。そうは言いましても、もうA家の人間は、私だけになってしまったのですが...。』
Aは、悲しそうな顔をしながらボロボロになった服の裾を握りしめた。
「 A家のことは、新聞にも大きく載せられていた。確か去年何者かによって滅ぼされたと聞いていましたが...」
セブルスの遠慮のない言葉にミネルバがキッと睨んだ。
『 そうです、私の両親も殺されてしまいました。それからはずっと森の中などを逃げ回っていたのですが...』
「 今まで辛かったでしょう。もう大丈夫ですよ。」
ミネルバは、涙目になりながらも優しくAを抱きしめた。
「 そうじゃのう。Aさえ良ければホグワーツに通わんかの？」
Aは目を見開いた。
『 ここにですか？でも、私がいるといつここが狙われてしまうかわかりませんし...』
「 ここにいる限りは安全じゃ、それにAは今年で11歳になるのではないか？」
『 はい、そうです。』
「 ならば、ちょうど入学案内が来る頃じゃな。君も両親と同じように強い魔力を持っておる。かつては、A家の者はみなここに通っていたからのう。」
『 ですが、帰る家もない者が学校に通うなんて... 』
Aは両親が通っていた学校と聞き、行きたい気持ちもあったが、やはり迷惑はかけられないと通うのを諦めようとしていた。
「 Aさえよければ、わしの孫にならんかの？」
『 えっ？』
アルバスの言葉にAは目を見開いた。
「 わしは1度でいいから孫が欲しくての、そうは言っても養子に入るというわけではなく、ここにいる間は孫のような存在でいてくれるだけでいいのじゃ。」
「 だから、家がなくとも、ホグワーツでわしらと暮らせばよいのじゃ。」
Aは、まだ悩んでいるようだった。
「 やはり、わしの孫は嫌かの？」
アルバスは悲しそうな顔をする。
『 そんなことはないです。嬉しいお話ですが、他の先生方にもご迷惑をお掛けしてしまうと思うので...。』
Aはなかなか認めようとしない。
「 2人はどう思うかね？」
アルバスとAは2人のほうを見る。
「 私は賛成です。こんな可愛い子を放っとくことなんてできません！」
と、ミネルバはすでにAを自分の子供のように可愛がっていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
すいません、次行きます！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
真姫(プロフ) - さらさん» ありがとうございます！すごく嬉しいです！これからも面白いと思っていただけるように頑張ります！ (2017年11月30日 23時) (
レス) id: 8a249ad083 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 面白いです！最高です！ドラコ本当に好きです！更新頑張って下さい！ (2017年11月13日 23時) (レス) id: 2755443495 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真姫 | 作成日時：2017年11月13日 22時
