第13話 ページ15
「 ありがとう！今度何かお礼をするよ！」
余程お腹が空いていたのか、ハリーは、すぐにかぼちゃパイにかぶりついていた。
ロンはデコボコの包みを取り出して、サンドイッチを出した。
「 ママったら僕がコンビーフは嫌いだって言っているのに、いっつも忘れちゃうんだ 」
『 ロン、それ私にくれないかしら。私が買ったやつ、ハリーと二人で食べていいから。』
Aは、ハリーが食べている物と同じパイを差し出しながら言った。
「 でも、これ、パサパサでおいしくないよ 」
『 いいから、パイ食べて？
それに、サンドイッチ最近食べてなかったから、久しぶりに食べてみたいの。だめかしら？』
ロンは、ありがとうと言ってパイを受け取ってくれた。
それから、蛙チョコレートを開けるなどして、過ごしていると、ロンがAの方を見てきた。
「 そう言えばさ、Aのファミリーネームはなんていうの？君もマグル？」
『 ファミリーネームは、まだ秘密よ。そのうちわかるわ、まぁでも、一応純血よ。』
「 そうなんだ、ハリーとは知り合いだったの？」
『 この間、ダイアゴン横丁で会ったのよ。』
ハリーも頷いていた。
すると、コンパートメントをノックして、丸顔の男の子が泣きべそをかいて入ってきた。
「 ごめんね、僕のヒキガエルを見かけなかった？」
三人が首を横に振ると、男の子はメソメソ泣き出した。
「 いなくなっちゃった。僕から逃げてばっかりいるんだ！」
『 きっと見つかるわ 』
「 うん。もし見かけたら... 」
男の子はしょげてそう言うと出ていった。
それから、ロンがペットのスキャバーズに魔法をかけることになり、杖を振り上げた途端、またコンパートメントの扉が開いた。
カエルに逃げられた子が女の子を連れて現れた。
「 誰かヒキガエルを見なかった？ネビルのがいなくなったの 」
栗色の髪がフサフサして、前歯がちょっと大きい子だけど、Aは、とても可愛い子だと思った。
「 見なかったって、さっきそう言ったよ 」
ロンがそう言うが、女の子は聞いてもいない。
「 あら、魔法をかけるの？それじゃ、見せてもらうわ 」
女の子は座り込み、ロンはたじろいだ。
「 あー、いいよ。」
ロンは咳ばらいして、呪文なのかわからないものを唱え、杖を振ったが、何も起こらなかった。
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真姫(プロフ) - さらさん» ありがとうございます！すごく嬉しいです！これからも面白いと思っていただけるように頑張ります！ (2017年11月30日 23時) (
レス) id: 8a249ad083 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 面白いです！最高です！ドラコ本当に好きです！更新頑張って下さい！ (2017年11月13日 23時) (レス) id: 2755443495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真姫 | 作成日時：2017年11月13日 22時
