第12話 ページ14
「 ここ空いてる？」
コンパートメントの扉を開けたのは、ハリーと赤毛の男の子だった。
「 他はどこもいっぱいなんだ 」
『 えぇ、もちろんいいわよ。』
Aが頷いたので、2人はAの向かい側に腰掛けた。
Aは、また読書をするため本に目を向けると、またコンパートメントの扉が開いた。
「 おい、ロン 」
今度は赤毛の男の子が二人居て、どうも双子のようだった。
「 なぁ、俺たち、真ん中の車両あたりまで行くぜ...リー・ジョーダンがでっかいタランチュラを持ってるんだ 」
「 わかった 」
ロンと呼ばれている男の子はモゴモゴ言った。
「 それより、ロン、この子は？」
双子のもう一人がAの方を見ながら言った。
『 Aです。よろしくお願いしますね。 』
Aが、笑顔で答えるとなぜかハリーたち全員が顔を赤くした。
「 俺は、フレッド・ウィーズリーで、こっちが相棒のジョージ・ウィーズリーだ。こいつは、弟のロン。よろしくな。」
『 フレッド先輩とジョージ先輩、よろしくお願いします。』
「 おいおい、聞いたか相棒。先輩だってさ、俺らにそんな言葉は似合わないよな！ 」
「 そうだな、普通にフレッドとジョージって呼んでくれ！あと、敬語もなしだからな！もちろんハリーも！」
『 わかったわ 』
「 じゃ、またな。」
双子はコンパートメントの扉を閉めて出ていった。
「 君、本当にハリー・ポッターなの？」
ロンがポロリと言った。
ハリーは頷いた。
「 僕、フレッドとジョージがまたふざけてるんだと思った。じゃ、君は本当にあるの...ほら... 」
ロンはハリーの額を指さした。
ハリーは前髪を掻き上げて稲妻の傷跡を見せた。
Aも、ハリーの傷を見たことがなかったので、思わず本から目を離し、見つめてしまった。
そのあと、ハリーたちが色々と話しているのを聞きながら、またAは本を読み始めた。
しばらくすると、通路でガチャガチャと大きな音がして、えくぼのおばさんがニコニコ顔で扉を開けた。
「 車内販売よ。何かいりませんか？」
ハリーは勢いよく立ち上がったが、ロンは耳元を赤くしてサンドイッチを持ってきたからと口ごもった。
ハリーはたくさん買おうとしているようだった。
『 ハリー、そんなにたくさん買うのなら、私が払うわ 』
「 えっ！そんな悪いよ！」
『 良いのよ、受け取って頂戴？』
Aは、ハリーが買おうとした分のお金を払った。
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真姫(プロフ) - さらさん» ありがとうございます！すごく嬉しいです！これからも面白いと思っていただけるように頑張ります！ (2017年11月30日 23時) (
レス) id: 8a249ad083 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 面白いです！最高です！ドラコ本当に好きです！更新頑張って下さい！ (2017年11月13日 23時) (レス) id: 2755443495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真姫 | 作成日時：2017年11月13日 22時
