終焉の恋 【エルヴィン】

28.★兄弟☆ ページ29

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…お兄ちゃんは私を優しいと言っているけど、

私はお兄ちゃんが優しいと思う







こんなだらしない未熟な私を
笑顔で受け止めてくれる







でも……ヒカリは………









…………“親友”……？









……じゃなかったのかもね…








上辺だけの存在で今までなんとなく
過ごしてきたのかも知れない…








こんな事になるなんて思ってもなかった








そんな事を考えながら歩いていると、
誰かにぶつかった






『きゃ…！…ごめんなさい……』






顔を上げると、妹とは大違いで
真面目で優しいモブリット兄さんが立っていた







『に…兄さんか』






元々、昔はモブリット兄さんと私と
お兄ちゃんとヒカリの四人で遊んでいたものだ






……でも、兄さんが先に訓練兵になってからは
めっきり遊ばなくなったけどね…








久しぶりに会った
兄さんは笑顔で微笑んでくれる






「やぁ、久しぶり！
いつも妹がお世話になってるよ」






私はその言葉に黙るしかなかった






「“喧嘩”…したんだって？」








嗚呼…兄さんもヒカリの味方だよね…









「ごめんな、彼奴…嫉妬深くて面倒臭いだろ？」







…………あれ……？

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