終焉の恋 【エルヴィン】

17.★合鍵☆ ページ18

鍵をしめると、一層、ドアを叩く音が強くなった。




「さっさと開けなさいよ!


弱虫!!」



『弱虫!?どっちの言葉ですか!?



弱虫はアンタでしょ?



ろくでなし。』



「はぁ!?ろくでなし!?



よく言うわ。いつもアルミンと一緒に居るくせに!!」



『当たり前じゃない。双子だもの!!』




2羽の雀は、私を庇うように激しく



チュンチュン、チュッチュッ



と鳴き出した。





『大丈夫よ、大丈夫。』




私は、雀にそう言って落ち着かせた。





「雀なんかと話さないで、



さっさとでてきなさいよ!!」




『この部屋から出る気なんて、




まーーーーーったくないから!!』




すると、私の愛している人の声がきこえてきた。




「本当にいいんだな？」



『えぇ。もちろんです。』




「では、入っていく。」




『は？



どうやってですか!?』




「合鍵でね。」




『な、なぜ、合鍵なんか…』




「昔、自室で壁外調査のあとに、親友をなくし、




亡くなった子がいてね。




それからつけるように、義務づけられたんだ。」



『そうですか。



でも、入ってこないでください!!』




私は固くなに拒み続けた。

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