終焉の恋 【エルヴィン】

16.★共鳴する雀☆ ページ17

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小雀はそっと私に近づいてくる






“ちゅちゅっ”






パタパタと羽を羽ばたかせ、私の
肩に乗ってきた







『ああ、まだパンあるから食べる？』





少しのパンを契り、小雀に嘴に加えさせる








“ちゅちゅっ！ちゅちゅっ！”






弾んだ声で鳴いているので多分喜んでいる






すると、リボンの付けた雀も鳴き出した






“ちゅん！”



“ちゅちゅっ”







二羽が楽しそうに共鳴しているのを
見てほのぼのとする私がいる







ずっと…こんなほのぼの出来たら良いのに…






そんなことは起こりもせず、コンコンと
扉のノック音が聞こえた







「A！？居るんでしょ！？」






はぁ…またアイツか……







私は深い溜め息を一つ吐いて
扉の鍵を閉めた

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