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15.★声と足音☆ ページ16

私はこのまま、ここに居ようかと考えていた。




このまま、何もかも雷に撃たれて忘れたい…と思ったからだ。




けれど、私を庇ってくれた雀も、私のせいで痛い思いをし、怪我が増えるのが嫌だと思い建物の中にもどった。



建物の中に入ると、たくさんの人にジロジロと驚いた目で見られた。





そりゃあそうだ。




泣きすぎて目は赤く腫れあがり、手には小鳥。




驚かれて当然だろう。




驚きを隠せずなのか、私の通る道にいる人はザワザワとしている。




すると、どこからかいつも聞いていた声が。




「A?




どうしたの?」




いつも聞きなれてた、お兄ちゃんの声だった。





『団長とヒカリがっ…』




今まであったことの悔しさと、お兄ちゃんにあった安心感でまた泣き出してしまった。




「あわわわ…



A。とりあえず僕の部屋で話そう?」



『うんっ…』




私は、誰かに話を聞いてほしかった。



味方が周りにいてほしかった。




それだけなのかもしれない。




お兄ちゃんの部屋につく頃には、涙は治まっていた。



「さぁ、入って。」




お兄ちゃんに言われ、部屋に入るとベッドに座らされた。




その横にはお兄ちゃんが座った。




一通りの事を話し終えるとお兄ちゃんは




「そうか…辛かったね。



それを乗り越えたAは強いよ?



もしまた何かあったら、相談にのってあげるからいつでも来てね?」




『うん…!』



お兄ちゃんは優しい言葉をかけてくれた。



味方がいるとわかって嬉しかった。




私は部屋を出ることを告げ、自室で雀と仲良くすることにした。



お兄ちゃんに戻ることを告げ、部屋を出た。



廊下を少し歩いたところで、雀は激しく鳴き出した。



雀が見ている方をみると、



エルヴィン団長とヒカリがいた。



ヒカリはまだ泣いていた。




いつまで泣いてるの?あの人。



団長と目があってしまった私はその場から足早に逃げた。



後ろから



「待ってくれ!」




「A!!待ってよ!」



と言う声と足音が聞こえてきたから




走って自室に戻った。



自室に戻り、雀に手当てをしてあげた。



雀は興味深そうにじっと私の手を見ていた。



いつまでも忘れぬようにと、ピンクのリボンを着けてあげた。




『できたよ?』



雀に言うと、嬉しそうに



チュンチュンと鳴いていた。



もう一方からも同じような声がきこえた。



よくみると、子雀だった。

16.★共鳴する雀☆→←14.★正直な事☆



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設定タグ:エルヴィン , 恋愛 , 進撃   
作品ジャンル:アニメ
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まひまひ♪(プロフ) - 霰粥さん» だからさ…ホント困るよね。うちも準備してたのに〜…>< (2015年4月12日 18時) (レス) id: 3dfe2acfb4 (このIDを非表示/違反報告)
霰粥(プロフ) - まひまひ♪さん» コロコロ変わるなぁ。準備してたのに! (2015年4月12日 17時) (レス) id: 1b844c3f12 (このIDを非表示/違反報告)
まひまひ♪(プロフ) - 霰粥さん» なんか、今度は18:48だって…どれが本当なんだー!! (2015年4月12日 17時) (レス) id: 3dfe2acfb4 (このIDを非表示/違反報告)
霰粥(プロフ) - まひまひ♪さん» え、夜の!? (2015年4月12日 12時) (レス) id: cead373d8a (このIDを非表示/違反報告)
和香(プロフ) - あと、作品面白いです! (2015年4月12日 2時) (レス) id: e8638250d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霰粥・まひまひ♪ | 作者ホームページ:http://ulog.u.nosv.org/user/okayu0013  
作成日時:2015年4月2日 16時

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