終焉の恋 【エルヴィン】

14.★正直な事☆ ページ15

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なんで正直に言えって言われて
言ったらそんな事言われなきゃならないの？






ねぇ…そんな目で見ないで？






団長…？…私、今までそんな冷たい目で
見られたの初めてですよ？






みぃんなヒカリを庇う…




私が悪い訳じゃないのに…




頭も良くて、運動神経も抜群…




私はそんな事を言われたい訳じゃないの…………





誰か……お願い……






信じて……？








「はぁ……今日はみんな
冷静じゃなかっただけだな…
…………さあ、行くぞ、ヒカリ」






…やっぱりそうじゃん…ヒカリを庇うんじゃない







団長の嘘つき…






「うん…ありがとう、エルヴィン…
……私、どうかしてた…」





グスッグスッと涙を拭いながら
エルヴィンに返事をしている……







……やっぱり、私が悪役…





本当に、私はヒカリの引き立て役だもんね…？





そして団長とヒカリは私の前から去って行った







何なの…逃げるなって言ったクセに…









ボロボロと悔し涙が溢れてくる…







その時、ピカッと私の脳天に
光が走った






“ゴロ…ゴロ”







びっくりした私は空を見上げ、音を確認する








………あれは……








積乱雲だ…………

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