伝えたい想い、伝わらない想い (ページ5)

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そんなその子の優しさに甘えていたのかもしれない。

いじめはエスカレートしていって、学校にも行きたくなかった。

毎日毎日、涙を流して。

家では何にもないようにふるまうのが精いっぱいで。

家族に八つ当たりするときもかなりあった。

いじめがエスカレートして、もう耐えられなくなって人気の少ないところで手首をで切ろうとした。

そんなとき、一人の男子が私の行動を止めた。

「何してるの。」

私は「別に……なんでもいいでしょ？」なんて言ってしまった。

でも彼は「なんでもよくないし。死んだら困るじゃん。悲しむ人だっている。なのにそんなことするの？」って言ってきて。

それまで彼にあまりかかわらなかったのに、なぜ助けてくれたのかわからない。

でも今ここで伝えたい、「ありがとう。助けてくれて。」

本当に死にたいって思ってた毎日に少し明かりがともったような気がしたとともに、私は彼に恋をしていた。

だからこそ３年では何事もないように祈っていた。