嶺亜君と勝利君の恋物語 part２

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嶺亜side









「おはようっ(人２)♪」









「……」









当たり前だよね。返事さえもらえない。たったこれだけのことがすごく悲しい。









そう思ってたら急に(人２)が席を立って前のほうの席のクラスメイトに話しかけていた。









話の途中で「あ、え……いいのっ！」っていう声がしたけど、それは違う子の声。









俺が聞きたいのは(人２)の声なのに。









そのあと話が終わるとなぜかさっき(人２)と話していたクラスメイトが俺の隣の席、つまり(人２)の席に座って言った。









「あのね、嶺亜君。(人２)ちゃんが席変わってほしいって言ったんだけど……」







ガタンッ







俺は話の途中で(人２)のところに行って話しかけた。









「(人２)っ！これどういうこと？」









(人２)だってさ、いきなりこんなことはしないでしょ。









……まさか、俺と一切しゃべらないつもりなの？









「何？どういうことってそういうことだけど。もう私に話しかけないでよね。……中村君。」









「！？」









……なんで、名前で呼んでくれないの。話しかけないでって、そんなに俺のこと嫌いになったの？









もう…わけわかんないよ。

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