さんじゅうごわ。 ページ37
Aside
一瞬テレビの画面のような砂嵐が起き、
次の景色が目の前に現れた。
それは...
私達兄妹が机の上の置き手紙を読んでいるところだった。
兎《んだよ...これ》
《嫌、お母さん...なんで...私達を置いて...》
“ ごめんなさい。さよなら。”
そう書かれた小さなメモは、
私達がお母さんに捨てられたと無理矢理分からせようとするものだった。
兎《...もう...なんでもいいや...》
兄ちゃんがそう呟く。
兎《なぁ...A。
兄ちゃんと一緒に...
父さんの所へ逝こうか。》
兄ちゃんは私に手を伸ばし、笑った。
全てを吹っ切った笑顔だが、頬に一筋涙が伝っている。
私も冷静な判断が出来ずに、
...兄ちゃんの手を取った。
兎《じゃ、学校の屋上でも行くか!》
《うん...!》
向かったのは梟谷学園で、何も考えずに屋上に上がっていく。
そしてとうとう屋上まで辿り着いた。
怖い、死にたくないという考えはなく、
寧ろ兄ちゃんと逝けるなら、と考えていた。
兎《じゃあそろそろいくか!》
《そうだね、兄ちゃん。》
と言い、私達は手を繋いだ。
そして、足を踏み出そうとした
ーーーその瞬間。
屋上の扉が大きな音と共に開いた。
反射的に私達は後ろを振り返る。
そこには、
梟谷と音駒の3年生と、赤葦、孤爪がいた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
分かりにくいですが、今回はAが記憶の中を辿って行ってるシーンです。
木兎兄妹の過去...一年前くらいですかね。。。
書いてる方も胸が痛くなりました...
P.S.さんゆゅうごわ。になってました。
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オフトゥン - いつの間にか目の前が霞んでました...とても面白かったです! (2020年5月7日 19時) (レス) id: 1ed80ac0bf (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - hikariさん» ごめんなさい!修正しておきます。報告していただき、ありがとうございました! (2019年10月28日 17時) (レス) id: 40a00401ba (このIDを非表示/違反報告)
hikari(プロフ) - さんじゅうよんわの木兎さんの(名前)ではなく、名前ってなってます。 (2019年10月28日 9時) (レス) id: 9040efc7f3 (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - まっつんエロい@紀和さん» はい!学生です〜!!応援ありがとうございます!これからも頑張らせて頂きます!! (2019年10月23日 17時) (レス) id: 40a00401ba (このIDを非表示/違反報告)
まっつんエロい@紀和(プロフ) - 作者さんは学生さんですか?学生さんでしたら大変ですけど頑張って下さい! (2019年10月22日 21時) (レス) id: 8195451271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちごミルク | 作成日時:2019年9月9日 19時