45話 ページ48
「やー、ひかりちゃん中々良い身体してるね!」
「Aさんはスレンダーでしたね。」
「む、嫌味かな?…嘘だけどさ。」
「もう寝ましょうか。」
「うん。おやすみなさい。」
シャワールームでお互いに身体を触りあっていた2人は、布団の中で会話をしていた。
日付が変わってから1時間ほど。明日は寝坊するかもなぁ、などと考えて特待生は眠りについた。
対して、Aは2度目の青春を心底楽しみにして眠りについたのだった。
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「おはようひかりちゃん!さぁ朝だよ!」
「ゔーん……おはようございます…」
朝からやかましいAとは対照的に、特待生は寝癖をつけて渋い顔をする。
目覚めきっていない頭のまま、顔を洗いに行く特待生。
顔を洗い、髪を整えてAのもとへ戻ると、もうだいぶ目は覚めてきた。
「あれ?Aさん、そっちの制服ですか?」
「まぁね、こっちの方が慣れちゃった。」
「じゃあ、朝ごはんを食べに行きましょうか。」
Aは、ついこの間と同じ男子用の制服を着用している。しかし、ブレザーの下は以前のパーカーではなく、チェス盤のような白黒のベストを着ていた。髪型を変わらずに長い一本の三つ編みのままだ。
食堂には、もう生徒が多く朝食を摂るために居た。
この2人も朝食を済ませると、少し早めに校舎へと歩いて行った。
特待生と別れ、Aが教室に入る。
すると、教室にやってきた冴が彼女に言った。
「榎本…じゃなかった。冬月A、ちょっと職員室に来い。」
「チッ…はぁい。」
「お前今舌打ちしただろ。」
「してないよー!」
言われるままに冴の後ろをついて行くA。
5分もしないうちに、職員室へと着いた。
冴の机の前で、話は始まった…
「お前、これからは正式なここの生徒なんだから、ちゃんと女子用の制服を着ろ。指導の対象になるぞ?」
「えー、やだよ。冴ちゃんそんなにぼくのスカート姿が見たいの?」
「何でだよ!お前退学になっても知らねぇぞ?」
「……」
急に黙るA。
笑顔のまま動きを止めると…
「消えるな!」
「あっ、バレた?でも、ぼくは退学なんてゴメンだよ!ずーーーーっとここにいてやるからね!」
だんだん薄くなっていった。それを冴が制止すると、べーっと舌を出して走り去っていった。
冴はため息を1つ零すと、新しく作成した『冬月A』の書類を眺めていた。
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マグロ隊長 - 亜紀さん» 読んでいただきありがとうございます!続編というか、ただこの夢主ちゃんで恋愛的なのを書こうと思っただけなんですけどね…笑椿くん良いですね!これから考えてみます(^_^*) (2018年11月6日 23時) (レス) id: ff77c9afb9 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 私は個人的に椿が好きなので絡ませて欲しいなと(((殴、コホン…なんでもありません。最後になりましたが応援します、頑張ってください!! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。いやぁ、私結構僕っ子好きなんですよね、だから嬉しかったですよ夢主が僕っ子で!続編?書いてくださるんですか!?ぜひ読ませてください!! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マグロ隊長 | 作成日時:2018年9月28日 1時