43話 ページ46
「君たちが来る少し前にね、母さんたちが来てたんだよ。出て行けなかったけど…」
仏花を指でなぞり、遠くを見つめるA。
その顔はどこか寂しそうだった。
特待生に自分を解放するよう言うと、柔らかな笑顔で皆に言った。
「さ、帰ろっか。ぼく、たからハンバーガーに行きたいな。」
「よし！ボクのフレンズ、たからハンバーガーへ行くぞ！」
「ハール、ほどほどにしなさいよ。」
結局、ここにいるみんなでたからハンバーガーへ行くことになった。
電車に乗ってしばらく経つと、宝石ヶ丘の近くまでやってきた。こうなれば、たからハンバーガーは目と鼻の先だ。
「おやおや、これは大勢で。どんどん金を落としていってくれ！…え、どうしてお前が居る？」
「そんなことより、ぼくはオニオンリングが食べたいです。帝ちゃん。」
「おい特待生！どういうことなんだ！？榎本は消えたはずだろう？」
「榎本じゃなくて、冬月ですよ。戻ってきてくれたんです…！」」
バイト中の帝は、目を見開いて驚いた。
次々と質問をぶつける。
しまいにはバイトなんてやってられない、みんなに報告しなければ！と飛び出して行ってしまった。
正確にいうと、裏に戻って一斉メールを送っただけだが。
・
「あっ！本当に戻ってきたんだ！」
「びっくり仰天〜！ワンダフル〜！」
校門には、メールを見てやってきた生徒が多数いる。Aの姿を見ると、一斉に駆け寄り、特待生と同じく抱きしめる。
一緒にやってきた者たちも、再び抱きしめる。
「と、特待生に抱きつける…」
「ガミ、落ち着け。」
「なんだよこれ！漫画みてーじゃねぇか！」
祈が若干息を荒くして特待生にくっついているが、それを優那が制す。
心は漫画的展開に感動して1人喜んでいる。
「バカみたい！」なんて言っていた椿も、なんだかんだで口元が緩んでいた。
「結局、みんなぼくのこと好きだよね。ぼくも、みんなのことが冷めたシチューの次くらいに好きだよ！嘘じゃないよ〜。」
「それってそこまで好きじゃないってことじゃ…」
しかし、それもいつも通りで笑いが起きる。
Aが部屋に戻ろうとすると、特待生が大声をあげた。
あたりが一気に静まり返る。
どうしたのかと生徒の1人が問うと、特待生は顔を青くして、千紘と七緒も気がついたようだ。
「Aくんの部屋…無いです。」
「嘘でしょ…」
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マグロ隊長 - 亜紀さん» 読んでいただきありがとうございます！続編というか、ただこの夢主ちゃんで恋愛的なのを書こうと思っただけなんですけどね…笑椿くん良いですね！これから考えてみます(^_^*) (2018年11月6日 23時) (
レス) id: ff77c9afb9 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 私は個人的に椿が好きなので絡ませて欲しいなと(((殴、コホン…なんでもありません。最後になりましたが応援します、頑張ってください！！ (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。いやぁ、私結構僕っ子好きなんですよね、だから嬉しかったですよ夢主が僕っ子で！続編？書いてくださるんですか！？ぜひ読ませてください！！ (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マグロ隊長 | 作成日時：2018年9月28日 1時
