41話 ページ43
5日後、私たちはAくんの墓参りに行くために、駅に集まっていた。
「みんな…、来たんですか？」
「だよねー、葵が来るとは思わなかったよ。」
「…ふん。」
今回、葵は自分から行くことを決めたのだった。
百瀬がわざとらしく茶化すが、からかったりはしなかった。
早く行こう、と七緒がホームへ歩き出す。
「おい七緒、そっちじゃないだろ。」
「えっ、冴さん？」
全く違う方向に向かって歩いていこうとする七緒を制止する声が、一行の後ろからかけられる。
私服姿の荒木先生だった。
全員が驚きの声を上げる。特待生は手に日記を持ったまま、どうして来たのかと問う。
「俺も、一応教師だしな。ほら、電車行っちまうぞ。千紘、七緒を連れてこい。」
「ナナ、行くぞ。」
電車に乗ると、涼しい風が彼らに吹く。
汗を拭う特待生は、日記に挟まっていた写真を見ていた。
写真に写るAは、年相応の少女の笑顔で写っていた。
二駅先にある墓地。
再び暑い外に出ると、一行は目的の場所へと歩いていた。山の近くだからか、学校周辺よりも気温が低くて涼しい。
敷地に踏み込むと、一行は足を止めた。
「そういえば、Aくんの本当の苗字って何なんですか？」
「あっ…」
墓石には、苗字が彫られている。榎本という姓は嘘だということがわかっている今、どうやって彼女の墓を探せば良いのかがわからない。
数秒の沈黙の後、先生が笑いながら答えた。
「お前ら…、調べずに来たのか…？良かったな、俺が来てて。Aの本名はな、冬月だ。」
「冬月…、じゃあ、早く見つけましょう！」
彼女の本名が冬月Aだとわかると、彼らは冬月家の墓を探すことに決めた。
全員で手分けして探すこと10分ほど。
「あっ、あった…。皆さん！ここです！」
特待生がAの墓を見つけた。
命日も確認すると、ここで間違いないと判明した。
つい先程に家族が来たのか、供えられたばかりの花があり、墓石も綺麗に掃除されている。
消えたばかりの線香が、彼らの鼻につく。
供えたりすることは出来ないが、腰を下ろして手を合わせる特待生たち。
「おや、プリンセスじゃないか！」
「ハル！それにエメ☆カレじゃないか。」
「千紘たちも来たんだね。」
特待生たちの前に現れたのは、同じく墓参りに来たエメ☆カレだった。
彼らも腰を下ろし、手を合わせる…
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マグロ隊長 - 亜紀さん» 読んでいただきありがとうございます！続編というか、ただこの夢主ちゃんで恋愛的なのを書こうと思っただけなんですけどね…笑椿くん良いですね！これから考えてみます(^_^*) (2018年11月6日 23時) (
レス) id: ff77c9afb9 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 私は個人的に椿が好きなので絡ませて欲しいなと(((殴、コホン…なんでもありません。最後になりましたが応援します、頑張ってください！！ (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。いやぁ、私結構僕っ子好きなんですよね、だから嬉しかったですよ夢主が僕っ子で！続編？書いてくださるんですか！？ぜひ読ませてください！！ (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マグロ隊長 | 作成日時：2018年9月28日 1時
