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21話 ページ22

「んーっ…着いたねぇ。」


電車から降りて、街中に出た私たち。

Aくんが面白そうって思ったところに行くって言ってたけど…


「さーてと、じゃあ行こっか、ひかりちゃん。」

「は、はいっ」


Aくんが手を握って歩き出す。
意外にも柔らかな手だった。一方的に握られてるだけだけど、やっぱり照れてしまう。

しばらく歩くと、着いたのはカラオケだった。
前に1組並んでいて、私たちはその後ろに並んだ。

そして、私たちの番になる。店員さんが笑顔で接客をして言う。


「いらっしゃいませ。お1人様ですか?」

「えっ?いえ、2人ですけど…」


隣に居たはずのAくんが居ない。
どこに行ったんだろう…?
私がきょろきょろ辺りを見回していると、隣から声が聞こえてきた。


「何してるの?」

「わっ!?Aくん!?どこに行ってたんですか!」

「お2人様ですね。こちらのお部屋に案内します。」


いつの間にか、となりにいたAくん。
私は半分呆れて、店員さんに案内されるまま部屋に移動するのだった。
以前、Prid'sで来たことがあると吉條くんが言っていた。

中は結構キレイで、おしゃれな感じがする。
ドリンクバーで、私はミルクティー、Aくんは抹茶ラテを淹れて、曲を入れる…


「結構古い曲を歌うんですね!楽しみです!」

「まぁね。ぼくが大好きなアニメの曲なんだ。」


懐かしい…というか、本当に古いアニメの曲だ。
そういえば、『Lie or Truth』は歌手活動が主だったっけ。Aくんはとても歌が上手い。
中性的な声は、特に魅力的に感じる。
何よりも…楽しそうに歌ってる。


「ふぅ…」

「お疲れ様です!Aくんの歌…、私大好きです!」

「あはは、ありがと。ぼくもひかりちゃんが好きだよ。あっ、嘘じゃないよ?」


私は、今放送中のアニメの曲を入れる。
Aくんも知っているみたい。合いの手を入れて、盛り上げてくれる。


3時間くらい歌うと、そろそろ出ることにした。
お会計を済ませて、お昼ごはんに行くことに決めた。
近くのお店に入ろうとAくんが提案するので、そのお店に入ることにした。

お昼よりも少し前だったからか、あまり混んでいなかったけど、歌ってもうお腹がペコペコだ。


「…あ。」

「あらら、お腹鳴っちゃったね。さて、なに食べよっか?」


お腹が鳴ってしまった…
私は恥ずかしくて笑うと、メニューを持って顔を隠した。

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マグロ隊長 - 亜紀さん» 読んでいただきありがとうございます!続編というか、ただこの夢主ちゃんで恋愛的なのを書こうと思っただけなんですけどね…笑椿くん良いですね!これから考えてみます(^_^*) (2018年11月6日 23時) (レス) id: ff77c9afb9 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 私は個人的に椿が好きなので絡ませて欲しいなと(((殴、コホン…なんでもありません。最後になりましたが応援します、頑張ってください!! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。いやぁ、私結構僕っ子好きなんですよね、だから嬉しかったですよ夢主が僕っ子で!続編?書いてくださるんですか!?ぜひ読ませてください!! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マグロ隊長 | 作成日時:2018年9月28日 1時

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