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20話 ページ21

特待生side

土曜日。Aくんとお出かけすることになった日がやってきた。
行き先は、映画館などが並ぶ繁華街。
電車に乗るため、寮から一緒に行くことになった。

私は季節のワンピースに、金色のピンをつけた格好だ。鏡を見て、前髪をちょちょいと直すと、待ち合わせ場所の校門へと向かう。


「おはよ。ひかりちゃん、中々可愛い服じゃん。」

「おはようございます。…電車に間に合うように、もう行きましょうか。」


校門には、既にAくんが居た。
Aくんのことだから、奇天烈な服装を着てきても不思議ではなかったけれど、爽やかなシャツにジャケット姿で、普通にオシャレだった。


「そういえば、繁華街で何するんですか?」

「ホラー映画を見るとか?…ははっ、嘘嘘。そんな顔しないでよね。実は、なーんにも決めてないんだよね。だから、ぼくが面白そうって思ったところに行く!」

「Aくんらしいっちゃ、らしいですね…」


そんな会話をしていると、あっという間に駅に着く。ここから30分くらいは電車で移動だ。

乗った駅は、休日ゆえに少し混んでいて、つり革につかまることになった。Aくんも同様に。














2つくらい駅を過ぎると、また人が乗ってきた。
私の後ろにも人が来る。少し詰めると、なんだか鞄が身体に当たる。
最初はそれだけだと思ってたら、これは明らかにわざと当てていることに気がついた。
痴漢…?

触られると思った瞬間、それは現実にはならなかった。


「あっ、手握っちゃったね。運命的って感じかな?」

「何だ、いきなり…」


Aくんが、私の後ろの人の手を掴んだ…というか握ったのだ。
男の人は、明らかに動揺している。
しかしAくんは笑ったままだ。

かと思うと、急に冷たい目で相手を見る。


「彼女に触らないでくれるかな。」

「Aくん…」

「そんなに触りたいなら、ぼくとずっと手を握ったままにしよっか!…うえ、やっぱ嫌だな。自分で言ったことだけど。」


男の人は、その視線と空気に耐えられなくなったのか、人をかき分けて去っていく。
Aくんは、笑顔のままだ…

「怖かったね〜」なんて笑って言ったのは、私の為だったのかな…?

しばらくすると、空いた席に2人並んで座った。
もう少しで繁華街に着く。人が少なくなって、気持ち涼しくなったはずだけど、わたしの頬は熱いままだった。

さっきのAくん、カッコよかったなぁ…。

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マグロ隊長 - 亜紀さん» 読んでいただきありがとうございます!続編というか、ただこの夢主ちゃんで恋愛的なのを書こうと思っただけなんですけどね…笑椿くん良いですね!これから考えてみます(^_^*) (2018年11月6日 23時) (レス) id: ff77c9afb9 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 私は個人的に椿が好きなので絡ませて欲しいなと(((殴、コホン…なんでもありません。最後になりましたが応援します、頑張ってください!! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。いやぁ、私結構僕っ子好きなんですよね、だから嬉しかったですよ夢主が僕っ子で!続編?書いてくださるんですか!?ぜひ読ませてください!! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マグロ隊長 | 作成日時:2018年9月28日 1時

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