14話 ページ15
学校へ戻ると、すぐにユニットのメンバーがいた。
「蓮、ずいぶん早かったじゃん。って、誰なのそいつは?」
「きゃーっ、れんくんが女の子を連れ込んだよっ」
「アホか!榎本だよ。」
ミヤが、俺の背中にいるこいつの存在を、怪訝そうな顔で見る。
央太は、髪を下ろした榎本を見て、女だと勘違いしたのかわざとらしく騒いだ。
「うーむ、でも、どうして蓮どのが榎本どのを背負って来たのだろうか?」
「とりあえず、医務室にでも運ぶか。さすがにこのまま放置はないだろ。それにしても、髪の毛下ろしてるから一瞬誰だか分からなかったわ…」
「本当、いい迷惑だよね。蓮、さっさと運んじゃってよ。運搬は得意でしょ?」
鳥羽に手伝って貰うことにして、医務室へと運ぶことに決まった。
医務室のベッドへ放り投げると、その衝撃でか、榎本が目を覚ました。
「いてっ…。ここどこ…?なんで加賀谷ちゃんがいるの?」
「蓮さんが放り投げるから…、目ぇ覚めたか。お前公園で倒れてたんだってさ。で、蓮さんが運んできたんだよ。」
「えっ?ぼく、夢でも見てるのかな。加賀谷ちゃんが運んだ?」
信じられない、とでも言いたげな顔で俺を見る榎本。やっぱり放っておくのが正解だったな…。
医務室の先生に任せたから、あとはもういいだろ。
鳥羽を連れて、俺たちはさっさと練習に戻った。
「で、蓮。のど飴は?」
「…忘れた。」
「はぁ?役立たずじゃん。」
こいつ…。これも全部、榎本のせいだな。
明日にでも文句をつけてやろう。俺はそう思って、ミヤと口喧嘩をすることになったのだった。
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マグロ隊長 - 亜紀さん» 読んでいただきありがとうございます!続編というか、ただこの夢主ちゃんで恋愛的なのを書こうと思っただけなんですけどね…笑椿くん良いですね!これから考えてみます(^_^*) (2018年11月6日 23時) (レス) id: ff77c9afb9 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 私は個人的に椿が好きなので絡ませて欲しいなと(((殴、コホン…なんでもありません。最後になりましたが応援します、頑張ってください!! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。いやぁ、私結構僕っ子好きなんですよね、だから嬉しかったですよ夢主が僕っ子で!続編?書いてくださるんですか!?ぜひ読ませてください!! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マグロ隊長 | 作成日時:2018年9月28日 1時