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11話 ページ12

Aside

「『俺はただ、純粋に楽しんでるんだよ。お前たちがそうやってもがく事がな…!』…違うな。このキャラは、もっと悪意を込めてると思うんだよね。」


1か月後には、収録が始まる。
ぼくは、校内の芝生に寝っ転がると、貰った資料を開いて見る。
シリーズ3作目の、大事なキーキャラ。
主人公たちをわざと苦しめて、成長させていこうとする…でも、自らを悪役になり、1人で戦うようなやつだ。


「休日でも、案外やる事って決まってるよね…」


ぼくの場合は台本の読み合わせや、キャラの考察。
体力作りをして、ご飯を食べて寝る。
大体はそれで1日が終わる。

たまには、何か別のことでもしようか。
そう考えているうちに、芝生の上で寝てしまった。



…。




……。





「いてて…」


目覚めたときには、空は橙色に染まっていた。
一体どれほど寝ていたのだろうか…。
芝生は柔らかいとはいえ、地面で寝ていた痛みが背中に伝わる。

起き上がると、身体に何かが掛かっていたことに気がついた。


「おや、起きましたか。」

「コスモ先輩か…。っていうか、これ誰のだ…?」

「あぁ、それならさっき、荒木…先生が掛けて行きましたよ。」


学園でも変人の域に入る、コスモ先輩こと、天橋幸弥。荒木と呼び捨てにしようとしたのに、意味はあるのだろうか?

それにしても、少し寝すぎて頭がぼーっとする。


「ぼく、先生にこれ返しに行ってくる。これは嘘じゃないよ。じゃあね、先輩。」

「はい。さようなら。」


ぼくは職員室へ向かうと、荒木先生の机の前までやってきた。
先生が振り向いた瞬間、上着を軽く投げる。
それは先生の顔面に当たって、被さった。


「お前な…、俺が善意で貸してやったのに、恩を仇で返すつもりか!?」

「うわぁ、善意とか気持ち悪いこと言わないでよね!恩を仇で返す?そんなことしないよ。嘘だけどね。」


善意とか気持ち悪いことを言う先生に、90%くらい本音の言葉を投げつけると、ぼくは職員室を出て行き、寮に戻ろうとする。


「あっそうだ。大好きな先生の為に、プレゼントを入れておいたよ!嘘じゃないよ!」

「はぁっ!?お前、何入れた!」


返す前に、ある物をポケットに入れておいたのだ。
背後で騒ぐ先生を置いて、ぼくは走って寮への道を行く。


「へっくし!…今日はちょっと寒いなぁ…」

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マグロ隊長 - 亜紀さん» 読んでいただきありがとうございます!続編というか、ただこの夢主ちゃんで恋愛的なのを書こうと思っただけなんですけどね…笑椿くん良いですね!これから考えてみます(^_^*) (2018年11月6日 23時) (レス) id: ff77c9afb9 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 私は個人的に椿が好きなので絡ませて欲しいなと(((殴、コホン…なんでもありません。最後になりましたが応援します、頑張ってください!! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。いやぁ、私結構僕っ子好きなんですよね、だから嬉しかったですよ夢主が僕っ子で!続編?書いてくださるんですか!?ぜひ読ませてください!! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マグロ隊長 | 作成日時:2018年9月28日 1時

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