10話 ページ11
全員が注文を終え、空いている席に座る。
6人も居るため、少し大きめの机だ。
それぞれがバーガーを頼み、真ん中にはオニオンリングとフライドポテト。
様々な種類のソースが並ぶ。
「榎本先輩は何頼んだんですか？」
「ぼく？フジツボバーガーだよ。」
「えっ、そんなのありましたっけ…」
七緒が聞くが、フジツボバーガーと嘘をつく榎本。
まあ何時ものことといえば何時ものことなのだが。
実際に食べていたのは、海老カツバーガーである。
一方で、葵と千紘は、あんこや練乳をポテトに付けて食べている。
見るからに甘そうで、見ている七緒や蛍は胸焼けしそうな表情を浮かべていた。
「ちっひーも葵も、ホント甘いの好きだよね〜。」
「なっ…！俺は、必要な糖分を摂取しているだけだからな…！」
「俺も、見てるだけで口が甘くなってきた…」
百瀬曰く、隠れオモロキャラの葵は、糖分摂取といってダバダバ練乳をかけているため、説得力はほぼゼロに等しい。
同じく甘党の千紘は、トッピング全部乗せバーガーという視界の中の情報量がとても多いものを食べていた。
見た目ではSNS映えしそうだが、間違いなくボリュームはある。千紘も食べ盛りの男子高校生ということだろうか。
「千紘ちゃん、どれだけあんこつけるつもり？ポテトよりあんこの方が多いよね。」
「こしあんは付けるものだからな。」
「あっはは！よく分かんないや。」
千紘と葵によると、つぶあんは食べるもので、こしあんは付けるものらしい。
まったく行き過ぎた甘党の考えることはわからないな、と2人以外は思ったものだった。
昼食を食べ終えた6人は、学校に戻るとそれぞれ別れていった。
そして、日が落ちた…。
Aside
「Oh、Aじゃないか！今戻ってきたのかい？随分遅かったじゃないか。」
「ハルちゃんと見明さんはこれからお風呂？」
「そーね。俺たち2人で行ってくるよ。」
「そっかぁ、絶対覗いたりしないから安心してね！嘘じゃないよ！」
廊下で、ハルちゃんと見明さんに会った。
2人は大浴場に行ったみたいだね。
ぼくは今、寮に戻ってきたばかりで、部屋の鍵を開けると、荷物を置いて、パーカーとズボンだけの姿になる。
「大浴場…は、行けないよね。」
小さく、そう呟くと、自室のシャワールームへと向かったのだった。
ベッドには、脱ぎ散らかされた制服。
うち片方のベッドは、シワひとつない、綺麗なままだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マグロ隊長 - 亜紀さん» 読んでいただきありがとうございます！続編というか、ただこの夢主ちゃんで恋愛的なのを書こうと思っただけなんですけどね…笑椿くん良いですね！これから考えてみます(^_^*) (2018年11月6日 23時) (
レス) id: ff77c9afb9 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 私は個人的に椿が好きなので絡ませて欲しいなと(((殴、コホン…なんでもありません。最後になりましたが応援します、頑張ってください！！ (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。いやぁ、私結構僕っ子好きなんですよね、だから嬉しかったですよ夢主が僕っ子で！続編？書いてくださるんですか！？ぜひ読ませてください！！ (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マグロ隊長 | 作成日時：2018年9月28日 1時
