1話 ページ2
「ねえねえお姫様。」
「はぁ？それ俺に言ってんの？」
雅野に話しかける人影。
ご機嫌そうな声色で続ける。
「ぼく、魔法使いになっちゃった。」
「は？」
「見てて…」
それは、親指が無くなるという、子供騙しのマジックだった。
雅野はその人とは対照的に、不機嫌そうに言う。
「そんな子供騙しに引っかかると思う？あんま馬鹿にしないでよね。」
ほぼ呆れたように言い放つ雅野。
しかしマジックは、それだけではなかった。
「あっ」
取れた。いや、正確には、親指の無くなった手とは別の手から、まさに取れた親指が現れ、地面に落ちたのだ。
「うわっ！？」
驚く雅野。それを見て満足したのか、そいつは満面の笑みを浮かべて、去っていった。
「嘘だよーっ！指ならちゃんと生えてるからね！あっ、これは本当だよ！じゃーね、お姫様！！」
「全く、一体何がしたかったのさ…」
雅野椿は、やれやれと呆れつつ、去っていった方向を見ていた。
榎本A。
学園で唯一、単独でのユニット活動…もはやユニットといえるのかもわからないが、とにかく1人で活動をしている生徒だ。
『Lie or Truth』。『嘘か真か』。
まさに榎本A自体を表している名だ。
「ミヤ？お前飯食ったか…って、なんじゃこりゃ。」
落ちていた親指を、鳥羽霞が拾い上げる。
作り物であるのは一瞬で分かったが、少し不気味ではある。
「まーたあいつが嘘ついてたんだよ。霞こそ、そんな事のために俺のとこに来たの？」
「あぁ、榎本か…。懲りないな、全く。そんなことってお前な…、ほら、先生から。ミヤに届けとけってさ。」
椿と霞、同じユニットの2人が会話をしている間、噂のそいつは…
『あー、2年の榎本A。至急職員室の俺のとこに来い。』
呼び出しを食らっていた。
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マグロ隊長 - 亜紀さん» 読んでいただきありがとうございます！続編というか、ただこの夢主ちゃんで恋愛的なのを書こうと思っただけなんですけどね…笑椿くん良いですね！これから考えてみます(^_^*) (2018年11月6日 23時) (
レス) id: ff77c9afb9 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 私は個人的に椿が好きなので絡ませて欲しいなと(((殴、コホン…なんでもありません。最後になりましたが応援します、頑張ってください！！ (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)
亜紀(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。いやぁ、私結構僕っ子好きなんですよね、だから嬉しかったですよ夢主が僕っ子で！続編？書いてくださるんですか！？ぜひ読ませてください！！ (2018年11月6日 18時) (レス) id: 65d880c966 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マグロ隊長 | 作成日時：2018年9月28日 1時
