離婚しようとした2人の宝 Part2

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『今、思い出したら懐かしいね。』


零「あぁ、今じゃもうこんな立派になった。」


魁「えへへ」


アルバムには、魁の幼い頃の写真が沢山ある。


初めてハイハイした日、初めて立ち上がった日、初めて歩いた日など数えたらキリがない。


夜空「わたしのは？」


零「夜空のは……あ、これだ。」


『産む時は、そんな時間かからなかったんだけど、陣痛きたのが外だったから大変だったよ。』


零「二人共、最初は立ち会えなかったんだ。」


『最後には来てくれたじゃない。』


零「次の子はずっと立ち会いたい。」


『どうだろうね、この子も最初は立ち会えないかもね。』


零「何があっても立ち会う。」


けっこうな圧で言われ、だいぶ驚いた。


魁「これからママお腹大きくなるの？夜空の時みたいに。」


『よく覚えてたね。そうだよ。お腹大きくなっちゃうの。』


夜空「なんで大きくなるの？」


零「ママのお腹の中で、赤ちゃんが成長するからだよ。魁も夜空も最初はママのお腹にいたんだ。」


夜空「またママのお腹入れない？」


『入れるのは赤ちゃんだけ。夜空はもうお姉ちゃんだから入れないよ。』


魁「夜空の時、お腹の中で夜空動いてた！」


夜空「動いてたの？」


『二人とも動いてたよ。魁なんてお腹減ったら、すぐ蹴ってきちゃって。夜空はずっと動いて、甘えん坊さんなんだなって思ったよ。』


零「まだ動かないけど、もう少ししたら動くかもな。」


『あと、4ヶ月はかかるね。』

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