離婚しようとした2人の宝 Part2

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夜空「……あれ？ママとパパ…」


『起こしてごめんね。一緒に寝よう。』


魁「おれはパパと寝る！」


零「こらこら、そんな大声出したらダメだぞ。」


魁「ごめんなさい。」


自分より、小さい布団の中に夜空と一緒に横になる。


夜空「前ね、パパが来た時ね、パパがママのこと全部好きって言ってた。」


『嬉しい。そんな事言ってたんだ。』


零「結婚記念日に言おうとしたのに、夜空に先越されたな。」


『じゃあ忘れるね。』


話し終わった頃には、子供達は寝息をたてて眠っている。


『眠ったから、部屋に戻ろっか。』


そう聞くけど、零くんの返事が聞こえない。


布団を覗くと、魁と一緒に気持ちよさそうに眠っている。


『もう寝ちゃったかぁ。私も寝よう。』


そういえば、明日産婦人科に行かなきゃいけない日だった。


『っ！』


下腹部が少し動く感覚がした。


この感覚、魁の時も、夜空の時も、何度も経験した胎動だ。


魁と夜空だけじゃなくて、お腹の赤ちゃんも成長してたんだね。


もう1回動かないかなと、じっと動かずに待っていても、動かなかった。


あとちょっとくらいしないとダメか。


赤ちゃんが動いてるのも、確認できたし、もう寝よう。


明日の検診と、赤ちゃんのために。

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