(笑) ページ10
「君は見るからに不幸そうですね」
不機嫌なAに、笑わないかと詰め寄るえくぼに
ウザイ。笑わないだけで不幸とは限らない。と投げかける。
「けッ、ほんとにそうなるなら、人生楽なもんだぜ」
「この方は?」
「公園のベンチで、座り呆けていました!」
「なんと不幸な不景気の犠牲者!でも、このスマイルマスクをかぶれば大丈夫!また笑えます!」
同時に、無精ひげの男を信者が取り押さえ、スマイルマスクを強制的にかぶせられる。
それと同時にモブたちにも強制的にかぶせられ、最後の一人が被せられる寸前、手が止まった。
「ちょ、ちょっとまって!一つ質問があるんだけど」
「君は?」
「塩中学校・新聞部二年一組の米里です!貴方たちの悪い噂を取材しに来ました!
宗教団体カッコワライ・・・。
たった一か月で、こんなに信者を囲ったっていうの?!怪しいわ!」
「よろしい。では、先ほどの男性を見てください!」
無精ひげのおじさんがマスクを外すと、さっきとは全く違う表情で笑顔になっていた。
Aは直ぐにテレパシーでモブに"此処、早く出た方がいい"と危険信号を送った。
米里も何かを察したのか、一旦引き下がろうとエクボに訴えるが羽交い締めにされ、とうとうスマイルマスクをかぶせられる。
強制的でありながら、心満たされてしまっていたようだ。
「『あの、すいません。』」
そんな中、不気味な空間に関係なく手を挙げたのは影山きょうだいだった。
「これって、笑顔とか、幸せがテーマでモテるかどうかは別問題ですよね。帰っていいですか?」
「彼は?」
「下校中悩んだ顔をしていたので。連れてきました。恋の悩みがあるようです。」
「別に。悩んでないです。」
モブとAはマスクをとったが、笑顔じゃなかった。
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まぐろ(プロフ) - Yuriana@IDがバグってる…。さん» こっちも、見ていただけてるとは…!有難いです!頑張ります! (2016年11月14日 23時) (レス) id: 773abf21a4 (このIDを非表示/違反報告)
Yuriana@IDがバグってる…。 - イメ画上手すぎ…流石まぐろ様…。こっちも頑張って下さい! (2016年11月14日 23時) (レス) id: 50c15a48b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぐろ | 作成日時:2016年10月9日 0時