意思 ページ5
『誰が退化したんですか?』
反論したがいつもの発言なのか、完全に無視を決め込まれた。
「影山くんと言ったね。あれ…そうか、兄だったか。学年は2年生だね?」
モブが返事をすると彼は、少し考え口を開いた。
「これまで、委員会や部活に入った経験は?」
「無いです。」
「脳感電波部に親しい友人は?」
「知り合いなら1人……。」
「勉強は?」
「やってないです。」
「趣味は?」
モブ「えーっと……」
止まらぬ質問に戸惑うモブ。
「君に意思はないのか?」
14年間モブを見てきたAが、一番不安だったことは、周りに流されそうになることだった。
今もそうだ。自分なりに正しい答えを導き出そうとしているが、それは結局周りの顔色を伺っていることになっている。
「君の妹は意思がある。自分を貫き通している。」
「意思……」
「まあ、残念ながら筋違いではあるが。自分の意思で、入部するなら止めはしない。」
モブはしばらく考えた。
やりたいことが、一つだけあるはずだと。
突然閃いたように、目を開く。思い出したようだった。
「A。何があっても、応援してくれるっていたよね?」
そんな言葉を言ったのは、小さい頃の話。
《『何があっても、応援するからね!』
「うん!!」》
まだ感情を好きに出していたあの日を思い出し、頷くとモブは目の前の筋肉集団に決意した顔を向けて
「僕、入部します!宜しくお願いします!肉体改造部の皆さん!!!」
「え?俺ら?」
「おう!!!宜しくな!!!!」
「はい!!!!」
一瞬、脳電部に入るのかと思ったが、筋肉を改造したいらしく、この話に半分関係のなかった肉体改造部に入ることを決意した。
この時のモブは、目に光が入っていた。
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まぐろ(プロフ) - Yuriana@IDがバグってる…。さん» こっちも、見ていただけてるとは…!有難いです!頑張ります! (2016年11月14日 23時) (レス) id: 773abf21a4 (このIDを非表示/違反報告)
Yuriana@IDがバグってる…。 - イメ画上手すぎ…流石まぐろ様…。こっちも頑張って下さい! (2016年11月14日 23時) (レス) id: 50c15a48b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぐろ | 作成日時:2016年10月9日 0時