後悔の記録153 ページ9
高校潜入の任務からしばらくして。
詳細は省くが、私と志賀はひとつ組織を潰した。
ボスから某組織の壊滅指示が出たのを真正面から受け止めて、ドンパチして潰したところ、双黒ほどではないが少し話題になってしまった。
付いた異名が、
業火の死神
青い天使
パープルサファイアの悪夢。
上から、A、志賀、そして二人で組織を壊滅した日の事だ。
(死神の由来はその日の私が気分で大鎌の武器を使っていたからだと思う)
「大鎌使ってたとはいえ、なんでアンタの方が天使なの? 逆だろ。なあ、おかしいだろ」
「俺の顔が美しいばっかりに……」
「自覚のあるイケメンまじ面倒。死刑」
「死刑?罪な男ですみませんね」
よし、殺そ。
私が日本刀で志賀に斬りかかり、志賀が氷で私の足元を固めた。
第✕✕目の喧嘩を始め、お互い向かい合ってトドメの一撃を入れようとしたその時。攻撃は届かず、突如両者の体がふわりと浮く。
「わッ」
「そこまで。ちったァ仲良く会話できねぇのか手前ら」
言わずもがな浮かせたのは中也さんで、音もなく侵入してきて私達に触れたらしい彼は、呆れ顔で浮いた私達を見上げていた。
「こいつが!私を!おちょくるんです!」
「そうかよ」
「なに他人事みたく振舞ってんですか?中也さんだって太宰幹部にいつもおちょくられてるじゃないです、かっ、ングエッ!」
途端に体を纏っていた赤黒い光がフッと消え失た。私はべしゃりと床に落ち、志賀は綺麗に着地した。
「誰が誰におちょくられてるって? もう一回言ってみろ、あ?」
「いだだだただ、ちょッ……内蔵……潰れる、!」
床に這い蹲る私の体に、じわじわと重力がかかっていく。この教育方法にも幾分慣れたが、痛いものは痛い。
威嚇する犬みたいな唸り声を上げている私をそのままに、中也さんはソファに腰掛けた。
志賀が無言で中也さんの分の珈琲を用意しはじめる。
え、私、このまま?
「中也さん、午前は休みなんですか?」
「ああ。ここで仮眠取るついでに、高橋に伝言を伝えにきた。」
「え、……わ、たしに?……あ重、重い重い!」
中也さんは志賀から珈琲を受け取って、優雅に珈琲を飲む。
「反省したか?」
「しました、しましたから!伝言!」
渋々そう答えれば、すぐに身体が軽くなり、私は腕をぐるぐると回しながら起き上がる。
なんで私だけこんな目にと、志賀を睨んだ。
「三十分後に首領室に来いだとよ。首領直々の招集だ、遅れんじゃねえぞ」
「……………えっ?」
2015人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒灰白有無%(プロフ) - 創作伽羅が出て来るのは余り読まなかったのですが此の創作伽羅達2人と夢主は超好きです,物語も本当に好みのモノで大好きな作品です!!原作沿いの続きも楽しみにしてます!!気が向いたらで構いませんので更新仕手下さると嬉しいです!!是からもずっと応援しております (9月28日 4時) (レス) @page16 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 初めまして。凄く面白くて好きです!続き待ってます!!! (9月25日 4時) (レス) @page16 id: 872e19f483 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 一気に読んでしまいました!とても面白く、太宰さんが冷酷という設定は珍しくオリキャラも非常に好きです!先の展開が待ち遠しいです。これからも頑張ってください。勝手ながら応援してます! (9月10日 2時) (レス) @page16 id: 4386aff6fa (このIDを非表示/違反報告)
朱雨 - 大好きです。僕の文スト夢傑作集に新しく入るほどまっっじでおもろいです。どうやったらこの好きさを伝えられるか……更新待ってます! (7月14日 13時) (レス) id: c4ce57e384 (このIDを非表示/違反報告)
アオリンゴアメ - めっちゃ好きです!これからどんな展開になっていくのか楽しみで仕方がない…太宰さんがどう変わっていくのか気になりすぎてうずうずしてます笑更新待ってます!! (7月9日 11時) (レス) @page16 id: 276a6da939 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:メガネ第2号 | 作成日時:2022年8月28日 5時