苦労の記録１３６ ページ39
雪也の家付近には昔に潰れた軍事施設があり、地図通りにいけば、その地下通路は雪也の自宅にも伸びていた。
「怪しすぎる」
まあ、こんな昔の地図を引っ張り出すまでしなければ気付きもしないことだ。
□
とはいえ、断定はできない。憶測も甚だしいので私は直に確かめに行くことにした。制服から仕事着に着替え、軍事施設があった場所へ向かう。
ほとんど森並に荒れた場所だったのでなかなか進むのに苦労したが、数時間経ってようやくそれらしい入口──forest殺人事件の時のマンホールのような──を見つけた。
「……ふーー」
入りたくね〜〜〜、こんな怪しい雰囲気MAXなとこ。
しかも真夜中。
そう思うも、仕事のためだ。首が飛ぶよりマシであると言い聞かせ、スーハーと深呼吸する。
恐る恐るマンホールの中を下りていき、地下を進んでいく。
「は〜〜、行きたくない……暗い……」
私は頼りない携帯の光で道を照らし、何とか歩き始めた。静かなのが嫌で、ぶつぶつと愚痴を吐く。
「志賀か太宰幹部にいかせれば良かった……自l殺願望あるくせにいざ危険そうな事になると部下に任せて、はあ！一丁前に双黒なんて厨二臭い名前付けられて何様のつもり、
『ガコンッ！！』
……嘘嘘嘘、嘘でしょ、ちょっと待ってよまさかまたそんなビックリ迷路みたいな、わ〜〜そんな〜〜それはどうかな〜〜ちょっとガコンって音しただけだよねなんかのスイッチとかそんな訳ないよね〜〜どうかと思うな〜〜趣味悪いと思うな〜いや本当まじ、
っぎゃーーーーーーーー！！！！！！」
私はまた罠だらけの敵陣へと来てしまったらしいことに、迫り来る鉄球と刃物を見て漸く気づいた。
□
□
「ぃ゛、〜〜〜ッ、いたい！！」
どうやら罠に追われるうちに何処かで気絶したらしい私は、落ちてきた盥で目を覚ました。もうどこをどう走ってきたのかも、何分罠に追われていたのかも分からなかった。
地下通路、一人、遭難、そんな言葉が思い浮かんで不安を感じるが、ひとまず携帯で時間を確認する。11:10という数字を見て、顔が青ざめた。
「うそ、もうこんな時間？！文化祭始まってる……！」
取り敢えずここを出なければと携帯から顔を上げて、私はもっと青ざめた。
ボイラーのように大きい箱のような物体と、それに纒わり付くカラフルな配線、上部にはモニターがあり、時を刻んでいる。冷たく鎮座するそれに、私は呆然として口を開けた。
「………………爆弾じゃん……」
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メガネ第2号(プロフ) - かえる。さん» 返信激遅でごめんなさい、更新しました！コメント励みになります、遅筆ですがぜひ最後までお付き合い下さい。 (2022年8月28日 6時) (
レス) id: 652442107f (このIDを非表示/違反報告)
かえる。(プロフ) - やったー！更新してる！(≧▽≦) (2022年5月24日 21時) (レス) @page46 id: 06d9623eb5 (このIDを非表示/違反報告)
メガネ第2号(プロフ) - 望務さん» ひい！！嬉しいです。文章少し長くなったりしてうざったいかもしれませんが頑張って書きます！ありがとうございます！ (2022年5月24日 20時) (レス) id: 5b50776276 (このIDを非表示/違反報告)
メガネ第2号(プロフ) - 紺さん» 前々から読んでいてくれていたんですね！出戻り嬉しいです、本当にありがとうございます！コメント励みになります、頑張りますね！ (2022年5月24日 20時) (レス) id: 5b50776276 (このIDを非表示/違反報告)
メガネ第2号(プロフ) - 小夜子さん» 返信遅くなってごめんなさい！コメントありがとうございます、他の作品も読んでくれているようで凄く嬉しいです！文スト4期公開楽しみに頑張ります！ (2022年5月24日 20時) (レス) @page46 id: 5b50776276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メガネ第2号 | 作成日時：2018年7月3日 4時
