苦労の記録118 ページ18
*
『残念だけど、此処は学校。戦闘が御希望なら他の場所でお願いします』
「…学校潜入など、馬鹿げた事を」
『太宰幹部直々の命の筈です…それに、』
こってり絞られたでしょう?と煽る
怒るだろうと思ったが、意外にも芥川は様子を変えなかった。寧ろ冷静になったようにも思える
さて、どうしようか...真逆本当に此処で死闘を繰り広げる気は無いだろうな、怖いんだが。
早くしないと私の腕にあるペットボトルが温くなる、彼女達に怒られてしまう...
それだけは避けたいな、安全なパシリの位置は保っておきたい
もう最悪塩でも投げて逃げようかと考えていたら芥川が話し出した
「…何年だ」
『?…一年五組』
「違う、貴様が裏の世界に入って何年か聞いている」
『えっ…あー…は、半年?』
「半年…同等か」
突然の質問に面食らう
焦りながら出した私の答えに、芥川は挑戦的に私を見据えた
まるでその瞳は同等の好敵手に向けるように純粋で、少し驚いた
「夢々忘れるな、僕は貴様を討つ。必ずや貴様を超えて...」
そこで芥川の唇は一文字に結ばれた。そこまで言われたら、もう何となく分かった
必ずや私を超えて、太宰さんに認められる、それが芥川の言いたい事なのだろう
何だかその台詞には違和感を覚えた。私を越えた所で何があるというのだ
どうせなら今回の首謀者倒して来て欲しいものである
『...そ。じゃあ、その日を楽しみにしてる』
反論を飲み込んで、仕方無く返答をする
もう話すことは無いだろう
本当に私が喋ってるのはあの文ストの芥川なのかと思う程制服が似合っている(嘘だ、皮肉である)彼に踵を返した
───その日の夜、ビルに帰ったら、彼のせいでぶっ壊れた床の請求書が私の机の上に置かれていた。
犯人はわかっている。彼奴見てたなら出てこいよ
制服姿のままビルを歩き回り、見つけた志賀に弾丸を一発御見舞した。厚い氷の壁に阻まれたが
**
「鈴華祭がやってきた」
「「「「がっぽぉぉぉぉぉい!!」」」」(訳:学校ぽい)
何なんだこのクラスの盛り上がり様は。ノリが良すぎるだろ
LHRだからと油断して寝ていた所にいきなり皆が騒ぎ出したので滅茶苦茶驚いた
まあ高校だからな...規模もデカいんだろう
教壇に立っていた先生が学級委員とその位置を代わった
あー出たよ...皆がこぞって勢い良く提案しだす模擬店の内容決め
大人しくしていようと存在感を薄めた
「それでは、模擬店でやりたいものがある人!」
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メガネ第2号(プロフ) - かえる。さん» 返信激遅でごめんなさい、更新しました!コメント励みになります、遅筆ですがぜひ最後までお付き合い下さい。 (2022年8月28日 6時) (レス) id: 652442107f (このIDを非表示/違反報告)
かえる。(プロフ) - やったー!更新してる!(≧▽≦) (2022年5月24日 21時) (レス) @page46 id: 06d9623eb5 (このIDを非表示/違反報告)
メガネ第2号(プロフ) - 望務さん» ひい!!嬉しいです。文章少し長くなったりしてうざったいかもしれませんが頑張って書きます!ありがとうございます! (2022年5月24日 20時) (レス) id: 5b50776276 (このIDを非表示/違反報告)
メガネ第2号(プロフ) - 紺さん» 前々から読んでいてくれていたんですね!出戻り嬉しいです、本当にありがとうございます!コメント励みになります、頑張りますね! (2022年5月24日 20時) (レス) id: 5b50776276 (このIDを非表示/違反報告)
メガネ第2号(プロフ) - 小夜子さん» 返信遅くなってごめんなさい!コメントありがとうございます、他の作品も読んでくれているようで凄く嬉しいです!文スト4期公開楽しみに頑張ります! (2022年5月24日 20時) (レス) @page46 id: 5b50776276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メガネ第2号 | 作成日時:2018年7月3日 4時