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苦労の記録9 ページ9

ポートマフィアに入って数日が経ち、なんとか生活に慣れた頃だった。遠くで着信音が聞こえて、薄らと目を開ける。

「ん〜。」

ここは何処だ。お姉ちゃんは、スマホは、と思ったところで飛び起きた。あ〜ポートマフィアに入ったんだ!

慌ててベッドから降りて、自宅の電話の受話器をとった。

「もしもし。どちら様ですか…………え?」


『太宰幹部からの伝達です。10時にポートマフィアビル幹部室に来るようにとの事です。』







その無機質な言葉を聞いて心臓が飛び出るくらい驚いた。
シャワーを高速で浴びて、コンビニの軽い朝食を食べ、周りを振り落とす勢いでここに来たのだ。支給された時計は時刻9時59分を指している。

もし時間が遅れていたら死んでたかもしれない、とぞっとしながら私は扉をノックする。


「御伝達により参りました、高橋Aです」
「入って」

ガチャリとやけに高級な扉を開けると、まず目に入ったのはにやらたくさんの紙が乗っている机で、そのすぐ側の椅子に座る太宰さんがいた。

ああ、今日も見目麗しいですね太宰さん。顔は。なんて心の中で毒づく。現実では漫画で見たようなトキメキを感じることは出来なかった。


「高橋君、君、字の読み書きできる?」

その質問に嫌な予感がした。

「一応出来ますが……。」

「なら良かった。この資料、次の抗争の作戦立案なんだけどね、部下の配属や資金、隊形など諸々を幹部が許可、または考え直して上に提出するのだよ。それを君がやる。いいね?」

「え?!わ、私入ったばかりで……!!守秘義務とか……!」

「……返事は?」

私がわたわたと慌てれば、太宰さんは文句は言わせねえぞとばかりににっこり微笑んだ。


「(じ、自分でやれよそんなの!なにこいつ!雑用係と思って!)」

などと口に出したら首が飛ぶのは目に見えている。文句は飲み込み、ぎりぎりと奥歯を食いしばる。


「……はい。」


「じゃあ私は行くから。今日までに終わらせて置いて。」

「(やり方がわからないと匙を投げよう。)」


Aはそう決めた。肝が据わった女だと自分でも思った。


「あ、3番目の棚の上から二段目にマニュアルあるからそれ見てね。」


……私の考えることなど太宰さんはお見通しのようだった。



****

「おい青鯖、今日中に書類仕事をどうにかするって……、」
「部下ににやらせてる。」
「は?!」

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ブラコン - かっかッこいいっ兄に思わず抱きつきましたぁ〜。ぶたれたし、抱きつきたくなかったよ〜!けどけど、イラストがッ! (2018年7月21日 22時) (レス) id: e9f72c513a (このIDを非表示/違反報告)
- めっちゃおもしろいですね! 殺せば、勝ちなんだのところ吹きましたwww 渚君www (2018年7月4日 0時) (レス) id: 636a061378 (このIDを非表示/違反報告)
いんこ - 37ページの下らへんに中也のとこで「だうしな」になってます (2018年1月29日 16時) (レス) id: 4376bf785f (このIDを非表示/違反報告)
信乃(プロフ) - イラストかきました。どぞ→ http://uranai.nosv.org/uploader/common/7/6/8/768eaacc1415e24c7349773e07126187.jpg (2018年1月27日 19時) (レス) id: 3baa51b5a2 (このIDを非表示/違反報告)
自殺嗜好(プロフ) - めっさお気に入りです!夢主ちゃんのリアルな突っ込みが気に入ってます!これからも頑張ってください! (2018年1月25日 11時) (レス) id: f37f9cdf35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メガネ第2号 | 作成日時:2017年12月31日 19時

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