苦労の記録３０ ページ30
今の言葉を聞いて欲しい、手前の上司を考えると、だって。矢っ張り頭おかいしんだ私の上司……とこれからの仕事に絶望を感じた。
「じゃ、じゃあ殺さないんですか？」
念の為にもう一度確認すると、中也さんは頷いた。
「もうお前謝ったしな。」
「そ、そうですか……。」
ホッとしてる私を見て中也さんが、なんだか可愛そうだな、という同情が混じった目を向けてきた。私も貴方と同じように苦労してるんですよ、太宰という名の上司に。
ふと未だに身体が重いことに気づく。痛い、痛いぞ内蔵が。口から食道器官出そうだ。まだ怒っているのか？はやく解いてくれ、と思い中也さんに向き直る。
「あの、これ解いてくれません？」
「……あ？あぁ……あと一分はその状態な。」
「はっ？」
何を言っているんだろう、目の前の少女の内臓が悲鳴をあげているのが分からないのだろうか、この男には。あと一分だって？多分吐くぞ、本気で。
なぜ一分追加されたか分からない、という私を見て中也さんは
「上司にあんな口聞いたんだ、それ相応の対価を支払えや。」
と告げた。
はあああ？！と私は叫ぶ声をぐっと堪えた。何を偉そうに！まだ幹部でもない未成年のくせしてなにを！やっぱり此奴もイカれてる！
「なぁ、今思ってる事言ってみろ。」
と言ってきたのでもう怒りが我慢できるわけない私は後先を考えずに、
「ふっ、ざけんなよ、この体力、バカッ……！！」
と正直に答えてやった。聞かれたもんね、私が悪いんじゃない聞かれたことは答えるべきだと開き直ると中也さんは無言で異能の力を強くした。
「あだだだただっ？！」
「だから上司に向かってその口のきき方は直せっつーの。二分追加ー」
重力で苦しんでる私と対照的に、身軽そうにさらっととんでもない事を言う中也さん。まぁムカつくわけで。抑えられないわけで。
「ッパワハラ上司！！」
「殺さないだけマシだ。その言葉は手前の上司の幹部様にでも言え。もう一分追加な。」
『……っはあ！？」
無理、無理だ、絶対に。もう内蔵じゃない、血だ、血が痛い。血が流れるごとに死にそうである。なんて特殊すぎる拷問だろうか。拷問訓練まだしてないんだけどな、これからどんな生活が待っているんだろうと吐き気を催しながら薄らと考えた。
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ブラコン - かっかｯこいいっ兄に思わず抱きつきましたぁ〜。ぶたれたし、抱きつきたくなかったよ〜!けどけど、イラストがｯ! (2018年7月21日 22時) (
レス) id: e9f72c513a (このIDを非表示/違反報告)
杏 - めっちゃおもしろいですね！ 殺せば、勝ちなんだのところ吹きましたwww 渚君www (2018年7月4日 0時) (レス) id: 636a061378 (このIDを非表示/違反報告)
いんこ - ３７ページの下らへんに中也のとこで「だうしな」になってます (2018年1月29日 16時) (レス) id: 4376bf785f (このIDを非表示/違反報告)
信乃(プロフ) - イラストかきました。どぞ→ http://uranai.nosv.org/uploader/common/7/6/8/768eaacc1415e24c7349773e07126187.jpg (2018年1月27日 19時) (レス) id: 3baa51b5a2 (このIDを非表示/違反報告)
自殺嗜好(プロフ) - めっさお気に入りです！夢主ちゃんのリアルな突っ込みが気に入ってます！これからも頑張ってください！ (2018年1月25日 11時) (レス) id: f37f9cdf35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メガネ第2号 | 作成日時：2017年12月31日 19時
