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苦労の記録16 ページ16

暗記しておいたバズーカを出し、どこぞのドS皇子とお揃いだと内心興奮した。

「撃って。」

そんなに急かさなくても撃つよ、とどうせ当たらないのは承知だが、軽く殺意を込めて太宰さんに向かってバズーカを放つ。

─ドガァアン!

なんて音はしない。弾は出たが、太宰さんに触れた瞬間フッと消えてしまった。

「(おぉ。)」

人間失格を生で見れたことに感動していると、及第点だねと太宰さんは呟いた。


「これで全部?」

「資料の物は全てです。」

「そう。ねぇ」

「はい?」

「異能の名前はなに?」

「え?」


予想外の質問に戸惑う。

「(あ、そっか…皆名前あるもんね、これ私がつけていいやつなのかな。なんかこの、青く光る感じからして、彼と彼女の魔法○約の魂魔術的な……?確か主人公のフィ○が使ってた武器名……黙示録、だっけ?それでいっかなぁ……あ!あるじゃん、黙示録のついた題名の本!それでいーや、文ストっぽいし。)」

※この間約0.1秒



「雪月花です。」

テキトーに自分で考えたものだったので、どぎまぎしてその名を言うと、太宰さんは何か探る様に私を見た。


「異能について知ってる事は?」
「えっと。多分ですけど、異能で出した武器……まぁこのナイフとか。」

私はパッと異能でナイフを出す。

「私の魂を具現化させています。」

太宰さんは一瞬驚いたような気がしたが、すぐにいつもの冷静な顔になって

「根拠は?」

と聞いてきた。こういうところに森さんの教育を感じてしまう。

「それは、まあ、魂剥き出しの状態なんですから、
嫌でもわかりますよ……感覚的に……?」

これを出す間はどうも不思議な感覚がする。なんだか自分の全てを出してしまったかのような、そんな、不思議な感覚が。

そこで私は疑問に思う。確かこの異能の元は魂魔術だったはずだ、付属している魔法の力はどこへ?と。

「……君の異能については大方把握したかな。」


しかし太宰さんの澄んだ声に、まあいいかと私の疑問はどこかへ去った。

「これからは、 異能の本格的な訓練をしようと思っていたのだけれど……今のままじゃ訓練も意味が無いからね、先に体術を確りさせることにしよう。」


この人って褒めるとかしないのかなと思った。人に物を教えるスキルが絶望的すぎる。


「明日からは、用意させた師から体術を習ってくれたまえ。」
「承知しま、」
「マ書類仕事はさせるけど。」


ほんっと、誰かこいつ殴ってほしいなぁ。ちゅやえも〜ん!

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ブラコン - かっかッこいいっ兄に思わず抱きつきましたぁ〜。ぶたれたし、抱きつきたくなかったよ〜!けどけど、イラストがッ! (2018年7月21日 22時) (レス) id: e9f72c513a (このIDを非表示/違反報告)
- めっちゃおもしろいですね! 殺せば、勝ちなんだのところ吹きましたwww 渚君www (2018年7月4日 0時) (レス) id: 636a061378 (このIDを非表示/違反報告)
いんこ - 37ページの下らへんに中也のとこで「だうしな」になってます (2018年1月29日 16時) (レス) id: 4376bf785f (このIDを非表示/違反報告)
信乃(プロフ) - イラストかきました。どぞ→ http://uranai.nosv.org/uploader/common/7/6/8/768eaacc1415e24c7349773e07126187.jpg (2018年1月27日 19時) (レス) id: 3baa51b5a2 (このIDを非表示/違反報告)
自殺嗜好(プロフ) - めっさお気に入りです!夢主ちゃんのリアルな突っ込みが気に入ってます!これからも頑張ってください! (2018年1月25日 11時) (レス) id: f37f9cdf35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メガネ第2号 | 作成日時:2017年12月31日 19時

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