CIII ページ5
魔法史の授業は、受けていて難しいと感じる科目だ。
真剣に聞いていても分からない。
もう少しで始まる期末試験の為に猛勉強しなければ成績が危険だろう。
私だけではなく、周りの生徒も焦っているようで、必死にノートに書き写している。
普段より一段と静かになった教室で、カリカリとペンを走らせる音とトレイン先生の声が良く聞こえてくる。
生徒が真面目な顔して聞く一方、隣にいるハーツラビュルのモブダチは、うつ伏せになって寝ていた。
...。
彼を見ると口を開きながらよだれを垂らしている。
....汚い。
思わず、距離を離す。
テスト前だと言うのに、彼は寝ていて大丈夫なのか？疑問に思うところはある。
結局、授業終了のチャイムが鳴るまで、モブダチは寝続けた。
時々、トレイン先生が彼を見ていたことは、きっと知らないだろう。
「ふわぁ〜〜……あ、終わった？」
とろんと眠気の残った声で話しかけてくるモブダチ。まだ寝たりないという顔をしている。
「…もう終わってるよ」
「おー....じゃ、おやすみ〜」
再び就寝した。
気楽そうにする彼を横目で見た後、ふーっと疲れを吐き出すように息をする。
ーー
ーーー
放課後、図書館には生徒がたくさんいた。
いつもとは異なり、テスト前なので今日は生徒が多く利用している。
いつも使う奥の席が空いていればいいなと思い奥へと進んでいく。
「ねーねー、金魚ちゃん。何してるの？」
「フロイド、僕は忙しいんだ。邪魔しないでくれないかい？」
楽しそうな声と迷惑そうな声が私の耳に届いた瞬間、歩くのを止める。
この声は、まさか..。
相手から見えない所に移動し、本棚の隙間から覗き込む。
音もたてないようにそっと息を凝らして視線を向けた。
そこには、私の予想通り..
リドル寮長とフロイド・リーチがいた。
この光景を見るのは２回目だ。
楽しそうに話すフロイド・リーチに対し、リドル寮長はじれったそうにしている。
奥の席には、彼ら以外にも人がいて、いつもなら人があまり来ない場所でもテスト前となると席がちらほら埋まっていた。
珍しいと思いながら、あの二人とは離れた席へ進んでいくのであった。
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伊織(プロフ) - 良ければですが続きを書いて欲しいです！！！！！ (1月26日 20時) (
レス) @page50 id: 0ae4e65c34 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - もしよろしければ続きを恵んでください！！凄く楽しませていただきました！ (2022年12月4日 20時) (レス) @page50 id: b7ff539ef8 (このIDを非表示/違反報告)
あさひ(プロフ) - 完結めでたいけど！けど！！続きがめっっっちゃ気になってまうやろー！！！作者さん続き描いてくれ！！！！お願いやー！！！！ (2022年11月20日 14時) (レス) @page50 id: c3cf35b1ce (このIDを非表示/違反報告)
❄️Snow moon🌙 - 最高でした！！！もう、本当に何回でも読み直せます！！！投稿お疲れ様でした！ (2022年7月9日 19時) (レス) @page50 id: 18d1ac959a (このIDを非表示/違反報告)
え？ - えっここで終わりなん！？！？これからやん………おまかせはないよ…………… (2021年9月3日 16時) (レス) id: 40b8a4973a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卵ソース | 作成日時：2020年11月28日 9時
