CXXVI ページ28
「偉いねぇ。いい子いい子〜」
突如、頭を撫でられた感覚がする。
....え？
ゆっくり上を見上げると、黄色とオリーブ色の垂れ目のオッドアイが視界に入る。
その瞬間、喉の奥がヒュッとなる。
いつの間にか、人魚姿のフロイド・リーチが目の前にいた。
....恐怖！！！
恐怖のあまり視線を下に向けると相手の手が視界に写る。鋭い爪はもちろんのこと、水かきがあることに驚いてしまう。
「でも........それ、持って帰られると困るからオレたちと日没まで追いかけっこしよっか❤」
色々な展開が起こっている中....突然、低い声が上から降り注ぐ。
....見なくても分かる。
今、相手はどんな顔をしているのか予想は出来ていた。
フロイド・リーチに対して恐怖に足がすくむ。
顔は見ちゃ駄目だ！このまま、後ろに下がらないと..！
心で思っていても体は動いてくれない。
「ね？カワちゃん♪」
ひんやりとした冷たい手が私の頬を覆うと、そのまま、上をグイッと向かされる。
「！？」
首が外れなくてよかったと思う。
フロイド・リーチに強制的に顔を上に向かされる。
私の瞳には、唇を剃り返すようにニッと笑う彼がうつる。先程から恐怖しか植え付けられていない気がした。
相手が次にどんな行動を起こすのか様子を伺っていると、
「これ、痛くねぇの？」
彼の視線は片方の頬に向いた。
一瞬何を言っているのか理解できなかったが、目線を見て相手は、湿布の貼ってある頬を見ていることが分かった。
それは、もちろん..
「痛いでs 」
話す前に片方の頬をつつかれる。鋭い爪で。
その瞬間、
片方の頬に鋭い痛みが走る。
「いっーーー！！？」
私は、思いっきり顔を歪めてしまう。
痛すぎて大きな声を上げる私を見て驚異の目を見張るフロイド・リーチ。
いっったい！！！
相手が怯んだ隙にジャック・ハウルが私を引き戻してくれた。
その間の時間わずか2秒ほどである。
つつかれた頬を軽く押さえながら相手を見た。
まさか、腫れている頬をつつくなど思っても見なかった。
..鬼だ。鬼リーチだ。
フロイド・リーチに対しての警戒度が上がっていく。
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伊織(プロフ) - 良ければですが続きを書いて欲しいです！！！！！ (1月26日 20時) (
レス) @page50 id: 0ae4e65c34 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - もしよろしければ続きを恵んでください！！凄く楽しませていただきました！ (2022年12月4日 20時) (レス) @page50 id: b7ff539ef8 (このIDを非表示/違反報告)
あさひ(プロフ) - 完結めでたいけど！けど！！続きがめっっっちゃ気になってまうやろー！！！作者さん続き描いてくれ！！！！お願いやー！！！！ (2022年11月20日 14時) (レス) @page50 id: c3cf35b1ce (このIDを非表示/違反報告)
❄️Snow moon🌙 - 最高でした！！！もう、本当に何回でも読み直せます！！！投稿お疲れ様でした！ (2022年7月9日 19時) (レス) @page50 id: 18d1ac959a (このIDを非表示/違反報告)
え？ - えっここで終わりなん！？！？これからやん………おまかせはないよ…………… (2021年9月3日 16時) (レス) id: 40b8a4973a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卵ソース | 作成日時：2020年11月28日 9時
