XLIX ページ50
...何、
この状況...
ひどく絶句してしまう。
「ねぇ、カワちゃん♪ノート貸して?」
不思議なニックネームを呼びながら、有無も言わせず私のノートを取る人物。
驚きで開いた口が閉じられなかった。
そして…
目の前には、オクタヴィネル三人組がこちらを真っ直ぐに見ている。
..え。
顔を上げて見ないといけないのはつらく、上からの威圧は重かった。
..怖いんだけど。
不安に襲われる。
しかし、そんなことお構いなしにニコニコする三人は恐ろしかった。
..何でこんなときに限って、彼は部活言っちゃうの..!
同じ授業だったサバナクローのモブダチは、部活があるからと授業が終わった瞬間すぐ教室を出ていってしまう。
まさか、彼らがこちらに来ることは予想していなかった。
いや、予想など出来ない。
あの多人数の中で自分を探し当てるのはすごいと思う。
今も教室には大勢の生徒がいるのに..。
私と三人組の周辺は除いて..。
この状況を見て、周りの生徒は同情した目を私に向けていた。
..同情しているなら助けてほしい。
座っているから気づかれないと思うが、両足がタコのうなりのように震動をはじめていた。
三人の威圧は正直キツかった。
「ねー、カワちゃん動かないんだけど」
フロイド・リーチに頭を鷲摑みにされる。
!!
急に掴まれて固まってしまう。
…これは、動いたら潰される、動いたら潰される!
..リンゴのように潰される!
「おやおや..困りましたねぇ」
そう言いながらもジェイドさんの口は笑っていた。
彼は、全く困っていないことが伝わってくる。
逆にこの人は楽しんでいた。
いい性格をお持ちのようで。
「仕方ありませんね」
アズールさんがため息をつく。
「ここで話すのはご不満のようですので、モストロ・ラウンジで話すことにいたしましょう」
ニッコリした顔で言われる。
..え?
目が飛び出るほどアズールさんを凝視してしまった。
「来ていただけますよね?」
彼の笑みは、
恐ろしいほど..
怖かった。
1861人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るきあ(プロフ) - 夢主ちゃん原作知らなそうな話し方してるから原作知らないのかな?途中まで見てるけど、知ってた気がする… (2022年5月6日 6時) (レス) @page42 id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - パピコ・アイスがめっちゃ好きですwww (2021年1月19日 2時) (レス) id: ac2ae8ad89 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - パピコ・アイスで笑いましたwwww (2020年9月18日 15時) (レス) id: 18f6683025 (このIDを非表示/違反報告)
卵ソース(プロフ) - Mignonさん» 読んで頂きありがとうございます。嬉しいです!えっと…このお話の主人公は、女の子として書かせてもらっています。しかし、周りの人たちの顔面レベルが高すぎて気づかれない状態です…! (2020年9月7日 8時) (レス) id: dbdae74e1a (このIDを非表示/違反報告)
Mignon(プロフ) - 面白くて一気に読みました!!!こんなこと読み終わってから聞くのも変ですけど、夢主ちゃんは女の子ですか!?男の子ですか!? (2020年9月6日 8時) (レス) id: 0ee41ec00b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:卵ソース | 作成日時:2020年7月11日 7時