XXXVII ページ38
チェーニャの言われた事は、私にはどうすることも出来なかった。
なので後日、ヘアオイルと共にメッセージに..
【リドル・ローズハートのことを知りたいなら、トレイ・クローバーに訪ねるべし】
と書いてオンボロ寮のポストに入れてきた。後は、監督生たちが何とかしてくれるだろう。
きっと..大丈夫だよね？
バスケットボールを持ったまま突っ立っていると、
「おい、早くシュートしろよ！」
ハーツラビュルのモブダチの声が体育館に響く。
「あ、うん」
..なぜ今、こんなことをやっているのだろう？
疑問を浮かべながらもバスケットゴールに向かってシュートをする。
見事に外す。
「っはは！やっぱ面白いなっ！」
外しただけなのに、からからと辺り憚らずに笑われる。
..笑うなんて、失礼だなぁ。
彼の練習のために付き合っているのに笑うとは酷い。
バスケなど小学校以来やってなかったのでバリバリの初心者である。
しかも、私より遥かに高いバスケットゴール。男子校だから高く設置されていて、ますます届かない。
「見てろよぉー！」
調子に乗っている彼は、ボールを手に取る。
余裕のある笑みでシュートを決めようとしていた。
「これが！俺のダンクシュー..うぐっ！？」
突如、彼はどすんと地響きを打って仰向けに倒れてしまった。
「..え？」
目を疑った。急いで駆けつける。
「ねぇ、大丈夫！？」
勢いよく揺さぶるが、彼はピクリとも動かない。
..これは、気絶している。
シュートを決めようとして、気絶することなどあるのか？
...一体、何があったの？
視線は彼の横のボールにいく。そこには、二つのボールが転がっていた。
一つはさっきシュートしようとしたボール。
もう一つは..
なんでここにあるの..？
頭の上に疑問が浮かんでしまう。
ボールは一つしか使ってなかったはずだけど..。
..嫌な予感しかしない。
…
「うっさいんだけど」
後ろから不機嫌な重々しい声が響く。不意に水でも浴びせられたような悪寒。
一呼吸おいてから振り向いた。
..あぁ。
少し離れた所にご立腹の人物が立っていた。
ターコイズ色の短髪に黄色とオリーブ色の垂れ目のオッドアイを持つ人物。
''フロイド・リーチ''が、
いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1861人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るきあ(プロフ) - 夢主ちゃん原作知らなそうな話し方してるから原作知らないのかな?途中まで見てるけど、知ってた気がする… (2022年5月6日 6時) (
レス) @page42 id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - パピコ・アイスがめっちゃ好きですwww (2021年1月19日 2時) (レス) id: ac2ae8ad89 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - パピコ・アイスで笑いましたwwww (2020年9月18日 15時) (レス) id: 18f6683025 (このIDを非表示/違反報告)
卵ソース(プロフ) - Mignonさん» 読んで頂きありがとうございます。嬉しいです！えっと…このお話の主人公は、女の子として書かせてもらっています。しかし、周りの人たちの顔面レベルが高すぎて気づかれない状態です…！ (2020年9月7日 8時) (レス) id: dbdae74e1a (このIDを非表示/違反報告)
Mignon(プロフ) - 面白くて一気に読みました！！！こんなこと読み終わってから聞くのも変ですけど、夢主ちゃんは女の子ですか！？男の子ですか！？ (2020年9月6日 8時) (レス) id: 0ee41ec00b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：卵ソース | 作成日時：2020年7月11日 7時
