『歌|い|手|』 拍節器に口遊む 『あ|ら|き』 2

お誘い…… ページ5

荒城
└あ、どーもっ！ さっきぶりですね！！




いや、待て待て……ちょっと待ってくれ

”さっきぶり”ってちょっと可愛いんだが……
ニヤけそうになったが何とかグッと堪えた。



荒城
└あの……？



首を傾げながら
下から不思議そうに見ている彼を見て
ようやく私は喋り出した。


鈴代楓(すずしろかえで)
└あ、すみません……！！



荒城
└すみません……休憩中だったよね…？
ちょっと相談したいことあって…
今 大丈夫……ですか？


鈴代楓(すずしろかえで)
└大丈夫ですよ……！
相談って……なんでしょうか？



荒城
└も、もし良かったら……かえちゃんさんの勤務後に疲れてなくて…暇だったら一緒に夜ご飯食べに行きませんか……？
いや、まじで初日だし疲れてるだろうし……うーん、そのー……ねぇ、、、？



そう言って
もじもじしたり、髪いじいじしている
荒城さんがまた可愛い……



勤務後は特に用事もなかったので
こう答えた。


鈴代楓(すずしろかえで)
└大丈夫ですよ！
あと4時までなんで
2時間後ですけど大丈夫ですか……？


荒城
└ほ、ほんとですか！？
あ、待ちます。あと俺の奢りでいいんで食べに行きましょ！！！！！


鈴代楓(すずしろかえで)
└え、いや、割り勘でいいですよ……！？
その……悪いですし…………



荒城
└俺が払いたいからいいんですよっ！！
それに
初めて出来た彼女に割り勘でとか
俺の中には絶対有り得ないし……払わさせたくないし……だから俺に払わさせて？


鈴代楓(すずしろかえで)
└あ、はい/////


私が返事をした後に
荒城さんは満足気にニコニコしていた。



一度にいろんな表情が見れて
とても楽しく、
でも ちょっと恥ずかしい休憩時間だった。

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