最強だよ！エンダーガールちゃん！II (ページ9)

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チーノという悪魔ページ9

「さあみなさんお飲み物は行き渡りましたか？それでは僭越ながら私(わたくし)チーノが音頭を取らせて頂きます！我々師団の更なる発展と新入団員の皆様のますますのご活躍を祈念して───」

「「「カンパーーーーーーイ!!」」」
「いやいやいやいや!! どういうことやねん!! ふわふわの調査はどうした!?」
「シャオロンシャオロン」

　これから調査をするものだと思っていた二人は、今の状況が全く呑み込めていない。訳が分からなくなっているシャオロンの肩を指でつついて、ゾムまでカンパイし始めた。

「カンパーーイ！」
「お前はそもそも団員ちゃうやろ！！何ナチュラルに混ざっとんねん！！俺は飲まへんぞ！！お前らと馴れ合う気なんか一切」

　などと言っていたシャオロンは、次の瞬間ゾムと一緒になって盛り上がっていた。

「ヘイヘイダイセンセッ飲んでる〜〜〜〜？」
「ちょやめなさいシャオちゃん！シャオちゃん！！」
「おいシャオロン暴れるな！いくら俺らの歓迎会とはいえ少しは自重せえ！」
「……」

　そう言うトントンも出された料理をひたすらバクバクと食べており、リズは「お前が言うか」という訴えの視線を真顔で送り続ける。

「トントンお前めっちゃ美味しそうに飯食うなあ…！ほなもっと食わしたるわ！」

「ケッツしばき！ケッツしばき！」

　トントンはゾムに食害をくらい、ウツはシャオロンにケツをしばかれそうになっていた。
　飲み物をちびちび飲みながら周りの様子を見ていたリズが思ったことはただひとつ。

「地獄絵図だな…」「地獄絵図！！」

　どうやらウツも同じことを思ったみたいだ。たまには意見が一致することもあるものだとウツの方を見てみると……彼は今にもシャオロンに竹刀でケツを叩かれそうになっていた───。