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適当なことを言ったチーノは多方向からボロクソに責められている。
「最後ガバガバすぎるやろ!」
「テキトーな嘘つくなボケェ!!」
「まあまあ落ち着いてくださいみなさん。噂がどうかはこれから調査するんですよ。もしこの伝説が本物で本当に願いが叶うのであれば…明日魔界を制するのは我々かもしれないでしょう?」
「(俺たちが…魔界を───)乗ッた!!」
「「ええーーーーっ!?」」
妙に説得力のある言葉(シャオロン専用)に乗せられ、シャオロンは目を輝かせてチーノの手を取った。勿論彼以外のメンバーはまだ乗り気ではない。
「やめようやシャオちゃん〜危ないて〜」
「こうなるともう聞かないよシャオロンは…」
はぁ…とため息をついて呆れた目をするリズ。出会ってからまだ数日しか経っていないシャオロンのことが、大体分かってきていた。
「それではこれより…我々師団新入団員歓迎会!! (ついでにふわふわの調査)をはじめまーーーーーす!!」
レジャーシート、たくさんのドリンクと食べ物を広げた二年生二人に、ウツとシャオロンは目を点にさせた。トントンは食べ物が沢山出てきて喜んでいる。
……………あれ?? と、珍しくウツとシャオロンの内心が一致した───。
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作者名:真夜 | 作成日時:2023年7月15日 10時