最強だよ！エンダーガールちゃん！II (ページ47)

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「シャシャシャシャオローーーーン！」
「おっ、なんやゾ……何でリズ抱えとんの？」
「何でもいいからオレらの盾になってくれーーーー!!」

　リズを両腕で抱えているため手がふさがっており、空いている片足でシャオロンの背中を蹴って自分たちが走ってきた方向に向かせた。

「痛った何すんねんゾム!! 落ち着け!!」
「オレら怖い先生に追われとるんや!! 不気味で無表情で何考えとるか分からん先生が…ずっとオレらのこと追ってくんねん!!」
「不気味で無表情ってお前それ───バラム先生やろ!! 気に入った生徒を攫って実験台に使ってるってウワサ聞いたことあるで」
「いや、確かにあの人も不気味だけどその先生じゃ…」

　ゾムとリズを追いかけているのはバラムではない。リズは否定して追ってきている先生の名前をあげようとしたその時──

　立っている場所の隣の扉が開いて、先程からゾムとリズを追いかけ回している先生…ラッダァ先生が姿を現して謎の台詞を言った。

「きちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「ぎゃあああああ〜〜〜!!?」
「後は任せたぜシャオローーン!!」

　ラッダァ先生の登場に腰を抜かしてへたり込んだシャオロンを置いて、リズを抱えたゾムは全速力で逃げた。

「(知ってる！こいつ確か非常勤のラッダァとかいう先生…！なんでかいつも血まみれのやばい悪魔！まさかこいつも気に入った生徒を攫うんか!? アカン…俺みたいな人気者がめをつけられんはずがないやんか…！)カ〜〜〜〜〜〜ッ!! 人気者はつれェなァ〜〜〜!!」
「ゾム〜〜〜〜リズ〜〜〜〜どこいったぁ〜〜〜〜〜〜」

　シャオロンがまたいつもの妄想に浸っていると、ラッダァはシャオロンに目もくれずゾムとリズを探しにどこかへ行った。

「・・・オイコラ!! 俺のことも追いかけんかい!!」

　こうして───謎の教師VS(シャオロン＆)ゾム＆リズの鬼ごっこが突然始まった。