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「いやホンマに、お前はいつも予想の斜め上飛んで天然でみんなの注目かっさらってくやん。根っからのエンターテイナーやな大先生は」
なんてニッコリとして言うものだから、ウツは思わず照れて誤魔化しの言葉を絞り出した。
「へ！ 男に褒められても嬉しないわ！」
「まあただお前みたいにはなりたくないけどな！ 人気はほしいけど！」
「インパクトがあるか面白いキャラじゃないと人気ってあまり出なさそうだよねー」
「ほらそろそろ帰るぞー」
それから後日、今日もまたみんなバビルスでの学校生活を楽しく送っていた。
ひとつ変わったことといえば、ウツが再び女にモテ始めたということ。
「昇級はできひんかったけど…ダンス効果でまたモテ出したなあいつ」
「大先生ーそろそろメシ行こうぜー」
「あっすまん。僕先約があんねん」
シャオロンが女と一緒にいるウツを飯に誘うが、どうやら先約がいるらしく断られてしまった。
「先約？」
「また女か…？」
今回もどうせ女との先約だろうと思っていたシャオロンは、ウツのそばに出てきたメンツにびっくりすることになる。
「どうも」
「ウツ軍団でーーーす!!」
ショッピとチーノといつの間にかこんなにも仲良くなっていたウツ。彼らは三人でウツ軍団という軍団名をつけてグループ化していた。
「あのクソ先輩ども!! 大先生いつの間にアイツらと…」
仲良く───…
「こんな高いのスター以外買えへんやろ…」
「世話になったからな…おごったるわ」
「さすが財布エフンッ兄さん太っ腹っす!!」
失礼。仲良くは語弊があった。正確にはスターと称えているフリをしながら、金蔓としてたかっているだけだった。
「ただたかられてるだけだねあれは」
リズが言ったことにシャオロンとトントンは肯定するように頷いた。その後彼らは、ゾムがメシー！ と騒ぐので、ウツのことは放っておいて飯を食べに食堂へ向かっていっただとか。
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作者名：真夜 | 作成日時：2023年7月15日 10時
