検索窓
今日:3 hit、昨日:8 hit、合計:6,148 hit

ページ37

そして……階位昇級試験「処刑玉砲」試合当日。
 怪我による見学のリズを除き、D組生徒たちはそれぞれAチームとBチームに別れて試合に臨もうとしている。リズには後日補習があります(((ボソ

 Aチームのメンバーはゾムとシャオロンが入り、Bチームのメンバーにはウツとトントンが入った。

「ゲッ!!」
「マジかよ最悪だ…」
「飛行試験1位のシャオロンと「這い寄る脅威」ゾムがどっちも敵チームにいるなんて…!!」

 Aチームの圧倒的強豪メンツに、Bチームの生徒たちは絶望の声を上げた。そんな彼らにシャオロンは煽り顔で「かかってこいぜ!!」と挑発している。しかし、負け確とは限らない。なぜならBチームには有能と称えられているトントンがいるからだ。

「いや、こっちには階位「2」のトントンがいるだろ!」
「せやぞ! それに…この僕もおるしな」

 ウツはそう言ったが、Bチームメンツに呼び起こされた記憶は全て、かつてトントンに迷惑をかけまくった姿ばかり。

「(全然期待できひん…)」

 トントンがそう思うのも無理は無い。

「試合開始!!」

 ピピーッとホイッスルが鳴り、試合開始の合図が放たれた。先攻はゾム、シャオロン率いるAチーム。

「みんながんばれ〜」

 離れた場所で、見学となったリズは両チームを平等に応援している。

「ッシャ! 先攻!」
「どいつから殺す?」
「大先生…は後回しでええな」
「何やあのポーズ」

 試合が始まってからずっと足をクロスさせて立ち尽くしているウツに、ゾムがツッコミを入れた。

「んじゃまずは…大物狙いといくか! 援護するぜシャオローン!!」
「あっコラ! ボール以外に魔術使用不可言うてたやろー!!」

 ゾムがグレネードを敵陣に放り込んだことにより、Bチームは視界を遮られた。

「Bチーム! 陣形組み直せ! どっから玉来るか分からへんぞ!」
「トントン! 上ッ…!」
「え?」

 Aチームからも煙で敵が見えず、わざわざ飛び上がってボールを投げたシャオロンの姿がトントンの視界に映った。

「高得点いただき!!」
「しまっ…トォォォォオン!!」

 このままではトントンに直撃してしまう。そう思ってか帽子に潜んでいた使い魔のトンは、身を呈してボールからご主人を庇った。

♢→←魔界DDR部



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:真夜 | 作成日時:2023年7月15日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。