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魔界DDR部 ページ36

リズの失踪プチ事件から数日後、いよいよ処刑玉砲の本番が近づいてきていた。

 あれからリズに与えられた仕事は、ボールの飛びすぎを防ぐために、ボールが飛ぶであろう場所を予測して“ゾムをワープさせる”ことだった。ゾムがワープさせてくれと騒いだのが始まりByリズ
 予め深緑の珠(通称エンダーパール)を渡しておくことで、帰ってくる際にそれを投げれば一瞬で戻ってこれることを伝え、安心して遠くまでワープさせていた。ゾム曰くワープ体験はいつになっても楽しいらしい。

「もうすぐ処刑玉砲本番やな!」
「だね〜。みんな頑張れー」

 特訓を終えてシャオロンがリズに話しかけると、本番に参加できないことを受け入れたリズはみんなを応援することにシフトチェンジした。

「あーそう言えばやけど…結局大先生練習一回も来ぉへんかったな」

 トントンが言ったように、ウツが練習に付き合ったのは最初の一回だけで、後は全然来なくなっていた。

「恥ずかしいから一人で特訓してるんとちゃう? 大丈夫やって! あいつはやると決めたらやる男…」

 喋っている途中で何やら音が聞こえてきて、シャオロンはセリフを遮られた。音の正体を探りに視線を動かすと、そこには「Devil Dance Revolution!」のロゴが入ったダンスゲーム&リズムゲームで遊ぶウツと、それを見守るショッピとチーノがいた。

「何遊んどんのアイツ」

 トントンが呆れの視線を向けてウツを見ている。

「こないだのあの必死の訴えはなんやったんや…」
「まあ本番まであと少し…まだ分からんやろホラ…あいつ…やると決めたらやる男………やし?」
「急に自信をなくすなァ」

 ウツを買っていたシャオロンだったが、あの光景を見せられて、寄せていた信頼を一瞬にして消された気分になった。

♢→←閑話(お話更新ではありません)



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作者名:真夜 | 作成日時:2023年7月15日 10時

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