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次に、北北東の方角へ探しに行ったウツとトントンの様子を見てみよう。
「アカン！ リズちゃん全然見つかる気がせぇへん！」
「マジでどこ行ったんやリズの奴!?」
「プギー!!」
北北東は木が生い茂っている地が多く、二人＋一匹は森林を中心に探し回っている。
「こりゃシャオちゃんの言う通り見つけたらお仕置せなアカンか……」
「おい、顔、顔。犯罪者みたいな顔してんぞ」
ニチャァ…なんて擬音がつきそうな如何にも「私は罪を犯しました」みたいな顔で言うものだから、さすがに看過できずにツッコんでしまった。トンもウツの顔を見てドン引きしている。
「はよ見つけたいけど、こいつにだけは見つかってほしくないなぁ…」
リズを探している身ではあるが、ウツにだけは見つからないでくれと願うトントン＆トンなのであった…。
北東の方角へ進んだゾムも、リズがどこにいるのか真剣に探し回っていた。
「リズー！ どこにおるんやー!? オレまだリズとちゃんと遊んだことあらへんから今度一緒に遊びたいんやー!!」
遊びたいという目標を胸に。しかし返事が来ないとなると、意気込んで探していたゾムのテンションも次第に下がっていく。なかなか見つかる気配のないリズに、ゾムはもう既にしょんぼりとした空気をまとっていた。
「リズ〜…どこやぁ…？」
言ってしまえば涙も浮かんできている。これでは逆にゾムが迷子になって保護者を探しているようにも見えなくもない…。
とぼとぼ…と飛びながら再びリズを探し始める。
こんな調子で彼らは無事リズを見つけられるのだろうか……。
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作者名：真夜 | 作成日時：2023年7月15日 10時
